祇園祭の
大船鉾(おおふねほこ)
の屋根を飾る「軒唐破風妻板彫刻」が新調された。3年かけて制作された
烏(からす)
と
兎(うさぎ)
がモチーフの彫刻で、木村宣介保存会理事長は「横から見上げた姿がきれいになる。多くの方に注目してもらいたい」と喜んだ。
披露された大船鉾の「軒唐破風妻板彫刻」(京都市下京区で)
新調されたのは西面の「
巌(いわお)
に
烏(からす)
」と東面の「
汀(みぎわ)
に
兎(うさぎ)
」で、ヒノキ材の2点は幅84センチ、高さ45センチ、奥行き17センチ。烏は「日」を意味し「ゆるぎなく
陽(ひ)
がのぼる安寧」を、兎は「月」を表し、「故国の
豊穣(ほうじょう)
と子孫繁栄」をそれぞれ願う。「巌に烏」には梅や風に吹かれる
牡丹(ぼたん)
、「汀に兎」には
橘(たちばな)
や
芙蓉(ふよう)
などがデザインされている。
大船鉾会所(京都市下京区)で7日に披露された。担当した彫刻師の下田修寛さん(34)は「下から見上げるので、立体的にみせる彫りの加減に苦労した」と振り返り、彩色をした
蒔絵(まきえ)
師の下司貴之さん(55)は「烏の羽根とくちばしの部分には
銀箔(ぎんぱく)
を貼った上から彩色しているので、外に出ると青光りする。色を混ぜたり、巌の部分に銀の粉を振りかけたりして立体感を出す工夫をした」と話していた。
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