スクーデリア・フェラーリは、2026年F1第14戦スペインGPの舞台となるマドリードの新サーキット「マドリンク」を、ライバルチームに先駆けて走行する見通しだ。イタリアの複数メディアが伝えた。
報道によると、第10戦ベルギーGPを翌週末に控えた7月9日(木)、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがこのコースでSF-26をドライブする。地元出身のカルロス・サインツは既にこのコースをフォード・マスタングで体験済みだが、現行のF1マシンがマドリンクを走行するのは、これが初となる見込みだ。
マドリード市も、7月9日(木)の7時から22時にかけて、常設区間と公道を組み合わせた全長5.416kmのコースで試験走行を実施すると告知し、それに伴う交通規制と迂回について案内している。
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建設工事が行われるF1スペインGPの新舞台「マドリンク」の空撮画像、2026年
今回の走行は、走行距離が最大200kmに制限されたフィルミングデーを利用して行われるとされるが、当然に単なる撮影用の走行にとどまるわけもなく、9月のスペインGPに向けて路面や縁石の状況、コックピットからの視界や風、ピットレーンの出入口など、シミュレーションだけでは拾い切れない貴重な情報を収集する好機となる。
過去の走行データが一切存在しないコースだけに、その価値は小さくない。ブレーキングポイントやカーブの特性、コースレイアウトを本番前に把握できることは、他チームがまだこのコースに足を踏み入れていない現状において、わずかな走行距離であっても優位となる。
イタリアの専門サイト『Auto Racer』によれば、この走行はマドリンク側がフェラーリを招待し、費用を負担する形で実現した。
フェラーリにとっても大きなメリットだが、マドリンク側にとっても、完成したばかりのコースが設計通りに機能しているかどうかを確認し、F1マシンの走行によって生じうる潜在的な不具合を洗い出すという点で、貴重な機会となる。
