パキスタンの貨物エアラインであるK2エアウェイズが運航するボーイング737-400型貨物機(機体記号:AP-BOI)が、飛行中にレーダーから消失しました。これを受け、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は公式声明で同機がアラビア海へ墜落した旨を明言し、深い哀悼の意を表明。現地では関係機関による乗員5名の捜索救助活動が全力を挙げて進められています。
同機は現地時間7月7日、UAEのシャルジャ国際空港からパキスタンのカラチ・ジンナー国際空港に向かう貨物便(KTA1732便)として運航されていました。パキスタン民間航空局(PCAA)の発表によると、パキスタン標準時の21時18分、乗員からカラチの航空管制に対して「ナビゲーションシステムに問題が発生した」との報告が入りました。
管制による即座の誘導が行われたものの、わずか3分後の21時21分に同機は突如レーダーから消失。フライトトラッキングデータによると、高度約34,500フィート(約10,500メートル)の巡航高度から、わずか2分弱で1,100フィート(約335メートル)へと急降下した記録が残されており、カラチの西約287キロのアラビア海上空で通信が完全に途絶えました。
K2エアウェイズがLinkedIn上で公開した公式声明によると、機内には機長、副操縦士、ロードマスター、およびエンジニア2名の計5名が搭乗していました。現在、現場海域にはパキスタン海軍の駆逐艦や民間船舶が急行しているほか、パキスタン空軍と海軍の航空機などによる空からの捜索も展開されています。なお、現地メディアの一部では油膜や漂流物の目撃情報も上がっていますが、当局による機体残骸の正式な特定や回収には至っておらず、公式には行方不明機としての捜索活動が続けられています。
事故機となったボーイング737-400F(AP-BOI)は、機齢約27.5年の経年機でした。1999年に旅客機としてアエロフロート・ロシア航空に納入され、その後ガルーダ・インドネシア航空などで活躍。のちに貨物機へと改修され、欧州のASL航空などを経て、2024年7月にK2エアウェイズに導入されたばかりでした。
機体に技術的なトラブルが発生していたことは確実視されているものの、現時点で墜落に至る直接的な原因は特定されていません。まずは一刻も早い乗員の発見と、ブラックボックスの回収を含めた今後の本格的な事故調査の進展が待たれます。Photo : K2 Airways
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