ドナルド・トランプ大統領は、米国とイランの停戦交渉について問われ、厳しい口調で応じた。Andrew Harnik/Getty Images米国とイランの対立が再び激化する中、8日(水・米時間)に原油価格が6%超急騰した。トランプ大統領は、双方による一連の攻撃を受け、停戦は終わったと考えていると述べた。トランプ大統領はイラン当局者を「嘘つき」と呼び、もはや交渉したくないと述べた。
8日(水・米時間)、米国とイラン間の敵対行為が大幅に再燃したことを受け、市場は大きな衝撃を受けた。
紛争が再び激化するにつれ、原油価格は高騰し、株価は急落。これを受けてドナルド・トランプ大統領は、4月中旬から続いていた停戦は「終わった」と宣言した。
ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油とブレント原油はそれぞれ約5%上昇し、73.91ドルと77.97ドルとなっている。

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このニュースを受けて米国株は急落し、ダウ平均株価は500ポイント以上下落した。債券価格も急落し、利回りは上昇した。10年物米国債利回りは4ベーシスポイント上昇して4.57%となり、30年物米国債利回りは2ベーシスポイント上昇して5.07%となった。
同日午前9時30分の取引開始直後の主要指数は以下の通り。
トランプ大統領はトルコで開催されたNATOサミットでの発言の中で、イラン当局を激しく非難した。
「もう彼らとは交渉したくない。クズだ」と同大統領は述べた。また「嘘つき」とも呼び、イラン当局者が米国側と合意しておきながら、両者は話し合っていないとメディアに伝えたと非難した。
トランプ大統領の発言は、ホルムズ海峡での3隻のタンカーへの攻撃に対する報復として米国がイランの数十の標的を攻撃し、地域の緊張が再び高まったことを受けたものだ。
「中東の火薬庫が再び燃え上がる中、原油価格の急騰が根強いインフレへの懸念を引き起こしている」と、ウェルス・クラブ(Wealth Club)の最高投資ストラテジスト、スザンナ・ストリーター(Susannah Streeter)氏は朝のレポートで述べた。
「米国とイランが和平に向けた重要な措置を講じているように見えながら、再び幻想が打ち砕かれるという、強烈なデジャヴ感がある」とストリーター氏は付け加えた。
一方で同氏は、原油価格は紛争の以前の局面で記録した100ドル超の水準には「まだほど遠い」と強調し、「緊張がいずれ再び落ち着くという期待が一定程度ある」ことを示していると述べた。
米軍はイランに対して数十回の攻撃を実施した。US Central Command
米国とイランは6月中旬、60日間の戦闘停止と最終合意に向けた交渉継続を定めた暫定合意に署名。テヘランは12項目の基本合意書の一環として、紛争の舞台となっていたホルムズ海峡の開放に同意していた。
しかし米国の高官らは当時、最終合意に至らない可能性があると警告していた。6月下旬にはテヘランがホルムズ海峡で複数の商業船舶を攻撃し、米国はイランに対して数回にわたる攻撃を実施した。
7日(火・米時間)にはイランがホルムズ海峡で3隻の船舶を攻撃し、緊張がさらに高まった。米軍は、防空システム、沿岸レーダー施設、指揮統制ネットワーク、対艦ミサイル能力、そして数十隻のイスラム革命防衛隊(IRGC)の小型艇を含むイラン国内の80以上の標的を攻撃したと発表している。
イランはクウェートとバーレーンにミサイルと無人機を発射して報復。水曜日には各国首脳が、一連の攻撃の応酬がテヘランとワシントンの和平交渉を複雑にすると警告した。
「交渉担当者と話し合うが、彼らは私のところに戻ってこなければならない」とトランプ大統領は水曜日に述べた。
「私としては、彼らと交渉するのは時間の無駄だ」

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