展覧会「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」が、京都市京セラ美術館で2026年7月18日(土)から9月23日(水・祝)まで開催される。
江戸の人々を沸かせた“奇想の絵師”歌川国芳
「本朝水滸伝豪傑八百人一個 天眼礒兵衛 夜叉嵐」天保2年(1831)頃 個人蔵
歌川国芳は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。豪快な武者絵で人気を得た一方で、猫へのまなざし、風刺やユーモアを効かせた表現でも知られる“奇想の絵師”だ。美人画では粋で生き生きとした女性を、役者絵では人気役者の表情や特徴を、風景画では西洋絵画の表現を取り入れた景色を描くなど、幅広いジャンルで才能を発揮した。
「人かたまつて人になる」弘化4年(1847)頃 個人蔵
「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」では、国芳の作品約200点を6つのジャンルに分けて紹介。江戸の人々を楽しませたエンターテインメントとしての浮世絵に焦点を当て、国芳の多彩な活躍をたどる。
武者絵や妖怪の世界
「宮本武蔵と巨鯨」弘化4年(1847)頃 個人蔵
会場でまず目を引くのは、映画の1場面のように大きく広がる武者絵や妖怪の世界だ。国芳の人気を押し上げた武者絵では、3枚続きの続絵(つづきえ)も多数展示。《宮本武蔵と巨鯨》をはじめ、画面いっぱいに人物や生き物が展開するダイナミックな作品が並ぶ。
「相馬の古内裏」弘化2-3年(1845-46)頃 個人蔵
また、怪物や妖怪を描いた作品では、広く知られる《相馬の古内裏》などを通して、国芳ならではの奇想と描写力を紹介する。
美人画、風景画、ユーモアあふれる猫の戯画も
「十賢女扇 祇園梶」弘化元-4年(1844-47)頃 個人蔵
このほか、美人画、役者絵、風景画、戯画(ぎが=笑いや風刺をこめた絵)も登場する。着物の柄まで細やかに描き込まれた町娘、役者の個性をとらえた姿、西洋画の表現を取り入れた江戸の風景など、ひとつひとつの作品を通して見ていくと、国芳の“オールラウンダー”ぶりが見えてくる。
「猫の当字 ふぐ」天保末(1841-43)頃 個人蔵
人が集まって人の形をつくる《人かたまつて人になる》や、猫を文字に見立てた《猫の当字 ふぐ》など、遊び心あふれる表現も要チェックだ。
歌川国芳の世界に没入
また、会場には、没入型アートの映像空間も登場。全身で、歌川国芳作品の世界を体感することができる。
【詳細】
「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」
会期:2026年7月18日(土)~9月23日(水・祝)
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館
観覧料:一般 当日1,900円、前売・団体1,700円/高大生 当日1,400円、前売・団体1,200円/小中生 当日700円、前売・団体500円
※未就学児は入場無料
※団体は20名以上
※学生料金で入場の場合は学生証を提示
※障がい者手帳などを提示した本人および介護者1名まで無料(要証明)
【問い合わせ先】
京都市京セラ美術館
TEL:075-771-4334
