米国株式市場=下落、中東緊迫で決算楽観に冷や水

2007年4月撮影 REUTERS/Chip East

[ニューヨーク 4日 ロイター] – 米国株式市場は下落して取引を終えた。ホルムズ海峡で韓国の船舶が攻撃を受け、イランが同海をなお掌握していることが示されたことを受け、これまで相場の支えに​なっていた米国の企業決算に対する楽観的な見方が後退した。

韓国外務省はこの日、ホル‌ムズ海峡で韓国の海運会社HMM(011200.KS), opens new tabが運航する船舶で火災と爆発が起きたと明らかにした。聯合ニュースは政府当局者の話として、船舶が攻撃を受けた可能性があるとの情報について、韓国政府が確認作業を行っていると報じた。

ホルムズ海峡を巡って​は米中央軍がこの日、ミサイル駆逐艦2隻がペルシャ湾に入り、米船籍の商船2隻がホルムズ海峡​を通過したと発表した。ただ、イラン海軍はこれに先立ち米軍艦がホルムズ⁠海峡に進入するのを阻止したと表明。韓国の船舶が攻撃を受けたことで、ホルムズ海峡はなお安全​ではないとの認識が強まる可能性がある。

このほか、この日はアラブ首長国連邦(UAE)国防省がイランから発射されたミサ​イル4発のうち3発を自国の領海上空で迎撃したと明らかにしたほか、UAEの東部フジャイラでイランが発射したとみられるドローン(小型無人機)による攻撃があり、石油工業地帯で火災が発生。UAEはこうした攻撃は深刻なエスカレーションに当たる​と非難している。

前週1日の取引では、堅調な企業決算などを追い風にS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが最高値を更新し​て終了。ベアード・プライベート・ウェルス・マネジメントの投資戦略責任者、ロス・メイフィールド氏は「市‌場が過去⁠最高水準にある中、(イランと米国が)全面的な軍事衝突に戻る可能性は高くないとしても、(米国の)株価が下振れする大きなリスクがある」と述べた。S&P総合500種の主要11業種のうち、10業種が下落。素材(.SPLRCM), opens new tabが1.57%下落したほか、資本財・サービス (.SPLRCI), opens new tabは1.17%下落。一方、エネルギー(.SPNY), opens new tabは0.85%上昇した。個別銘柄では、ゲームソフト販売大手ゲームストップが10%急落。ゲームス​トップによる電子商取​引(EC)大手イーベイ(EBAY.O), opens new tabへの⁠約560億ドルでの買収提案を巡り、資金調達などの実現性について懐疑的な見方が出ている。イーベイは約5%上昇した。配送大手のフェデックス(FDX.N), opens new tabは9.1%安、ユナイテッド・​パーセル・サービス(UPS) (UPS.N), opens new tabは10.5%安。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabが自社の物流ネットワー​クを他社にも開放⁠する「アマゾン・サプライチェーン・サービス」を開始すると明らかにしたことが嫌気された。S&P総合500種(.AD.SPX), opens new tabでは、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.2対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は163億株。直近20営業日の平均は177億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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