6月下旬、ヨーロッパ各地では記録的な熱波が観測された。Annice Lyn/Getty Imagesヨーロッパを襲った熱波により、各地で記録的な高温が観測された。ヨーロッパの多くの地域ではエアコンが普及しておらず、人々は噴水やアイスクリームで暑さをしのいだ。熱波は公共交通機関や食料品の買い物など、日常生活のさまざまな側面に影響を及ぼした。
ヨーロッパ18カ国で1億2000万人以上が熱波にさらされており、一部の地域では摂氏45℃を超えるなど記録的な気温が観測されている。
6月中旬から始まり、25日にかけてさらに激化したこの異常気象は、高気圧が熱と湿気を閉じ込める「ヒートドーム」によって引き起こされた。

熱波が襲うヨーロッパ、なぜエアコンの普及率が低いのか | Business Insider Japan
世界気象機関(WMO)は4月、気候危機の影響により、ヨーロッパの気温の上昇率は世界平均の2倍に達していると明らかにした。昨年はヨーロッパ大陸の95%で、年間平均気温が平年を上回っている。
ヨーロッパの多くの地域ではエアコンが普及しておらず、猛暑から逃れる手立てはほとんどない。ヨーロッパ各国の政府は、不要不急の外出を控え、屋外では水を携帯するよう呼びかけるよう呼び掛けている。
この猛暑は死者も出す事態となっており、イタリアでは熱波に関連する死者が5人、フランスでは多くの若者が監視員のいない湖や運河で泳いだことから40人が溺死したと、ニューヨーク・タイムズが報じた。
記録的な熱波がヨーロッパ各地の企業、インフラ、日常生活にどのような影響を及ぼしているか、そして地元住民や観光客が暑さをしのぐためにどのような工夫をしているかを、写真でご紹介する。
23日、ブリュッセルにある欧州委員会の本部前で、摂氏45度を示す温度計
Thierry Monasse/Getty Images
イタリア・べネチアでは24日、気温が35度に達し、電光掲示板に警報が表示された
Simone Padovani/Getty Images
ベネチアのパリア橋で、日差しをしのぐために傘を差す観光客。石やレンガで作られた建築物、熱がこもりやすい狭い路地、緑地の少なさ、そして高い湿度など、街自体が暑さの影響を受けやすい構造になっている
Simone Padovani/Getty Images
イギリスのリバプールでは24日、6月の観測史上最高気温となる36度を記録。列車の運休が相次ぎ、交通機関に混乱が生じた
Tamara Davison/Anadolu via Getty Images
ロンドンの地下鉄で扇子を使う乗客たち。24日、イギリス南部では36度を観測し、6月としての最高気温を50年ぶりに更新した。イギリス気象庁は「生命への重大なリスクと、インフラの深刻な支障」が生じる恐れがあるとして、最も深刻な「赤色」高温警報を発令した
Richard Baker/In Pictures via Getty Images
パリのルーブル美術館は6月24~27日、厳しい熱波の影響で閉館時間を16時に繰り上げた
Mohamad Salaheldin Abdelghani Alsayed/Anadolu via Getty Images
ドイツ・テューリンゲン州のウンシュトルト=ハイニヒ(Unstrut-Hainich)では、熱によるアスファルト軟化を防ぐため、道路に散水した
Jacob Schröter/picture alliance via Getty Images次ページ
高温により高速道路の路面が損傷
