独フォルクスワーゲンは大リストラに踏み切るか?(写真:ロイター/アフロ)

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力を増すAfD、メルツ氏は窮地に

メルツ氏は英スターマー首相の二の舞になるか

 欧州各地を襲う熱波の影響で、ドイツは記録的な猛暑に見舞われている。

 東部ブランデンブルク州では6月28日午後に気温が41.7度(気象局の暫定値)に達し、ドイツの観測史上最高気温を3日連続で更新した。

 干ばつが続く東部のザクセン、ブランデンブルク両州の州境や南部バイエルン州では森林火災が発生した。老朽化したインフラで運休や遅延が相次ぐドイツ鉄道は、不要不急の列車移動を呼びかける事態に追い込まれ、高速道路は、表面が高温により破損したことで一部区間が通行止めとなった。

 想定外の「暑い夏」とは対照的に、ドイツ経済の冷え込みはさらに加速している感が強い。気がかりなのは、経済の屋台骨である自動車産業が窮地に立たされていることだ。

 独経済誌マネジャー・マガジンは26日「ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が最大10万人規模の人員削減を検討しており、国内の4工場の閉鎖も視野に入れている」と報じた。VWは世界全体で65万7000人の従業員を抱えており、実施されれば全従業員の15%に相当する。VWは3月、2030年末までにグループで5万人削減する方針を表明していたが、これを倍増する形だ。

 VWを取り巻く経営環境は厳しさを増している。関税政策の影響で北米向けの販売が低迷し、中国市場でも現地ブランドとの競争が激化している。ドイツ国内の高い生産コストも足かせだ。

 これに対し、ドイツ政府は29日「VWの国内工場閉鎖を阻止することを目指しているが、最終的な決定は同社に委ねられている」との見解を示した。

 業績が悪化している自動車大手はVWだけではない。

 BMWは16日、今年通期の業績予想を下方修正した。自動車事業のEBIT(利払前・税引前利益)の売上高に対する比率(EBITマージン)の予測値を従来の4~6%から1~3%に引き下げた。この数字は新型コロナウイルス禍やリーマンショック時に匹敵する低さだという。業績悪化の主な要因は、VWと同様、中国市場で現地ブランドとの競争に苦戦していることだ。

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