『世界のパンを巡りパン文化を学ぼう!』をテーマに、各国のパビリオンに併設するレストランやカフェを訪ねて、パンと料理を通して文化に触れる連載【世界のパン巡り】。

第6回は、芸術と食の国・フランスへ。

フランスパビリオンの公式ベーカリーを務めるのは、世界的に知られる『メゾン・カイザー』です。テーマ「愛の讃歌」を映した箱や袋に包まれたパンは、フランス産の素材と職人の技で焼き上げられた特別な味わい。クロワッサンや万博限定セットのパンを通して、“本場のフランス”を体感しました。

ベーカリーは展示列とは別にスムーズに購入できる

フランスパビリオンの前には、展示を体験する人の長い列ができていましたが、ベーカリーはそれとは別に専用の購入列があります。

時間帯によっては混み合うこともありますが、私が訪れた午前11時ごろは待ち時間はおよそ10分ほどでした。ただ、閉幕までの混雑状況を踏まえると、やはり待ち時間は長くなりそうですね。

待っている間にメニュー表が見れますが、ショーケース内にはここに載っていないパンやスイーツも並んでいるので、慌てずまわりをしっかり見て確認しましょう。

レジが3つほど稼働しており、自分の順番がくると、案内係の人が案内してくれます。どのレジも、スタッフさんが手際よく対応してくれるので、この先列が長くなっても、スムーズに進むのではないかと期待しています。

万博限定セットで出会う3種類のパン

今回購入したのは、フランスパビリオン限定のパンが3つはいった『万博セット』。ボックス入りで、税込2,484円。箱の中には、見た目も美しい気持ち華やぐパンが入っています。

日本発祥のパンとして知られている「パンスイス」は、クロワッサン生地にカスタードやチョコを包み込んだ菓子パン。チョコレートがトッピングされているのも可愛いですね!

夏の暑さでチョコレートが溶けてしまわないか心配しつつも、パンのサクサクした食感やカスタードとチョコレートの絶妙な組み合わせでペロッと食べてしまいます。

色鮮やかな赤が眩しい『クロワッサンルージュ』。サクッとした食感にバターの香りが広がります。中にはフランボワーズクリームが入っており、甘酸っぱい味わいが爽やか気分にさせてくれます。

鮮やかなグリーンが美しい『クロワッサン抹茶』は、中に濃厚な抹茶クリームが入っています。抹茶の旨味がしっかりと感じられるクリームで、香りも豊か。パン生地の食感やバターとの相性も抜群です。

フランス小麦で本場の味に

フランス館のパンの魅力は、見た目やバリエーションだけではありません。使用している材料の一部はフランスから輸入されており、実際にフランス人職人が現場で焼き上げています。支配人も「フランス人スタッフが試食して“本場の味”と絶賛した」と語るほど、その完成度は高いのです。

ここで注目したいのが“小麦粉の違い”。フランス産小麦はたんぱく質量が多く、焼き上げると外はパリッと香ばしく、中はふんわり軽やかに仕上がります。一方で、日本産小麦は水分をよく吸い、もちっとした食感やほのかな甘みが特徴。同じクロワッサンでも、小麦の違いによって食感や香りがまったく変わるそうですよ。フランス館で味わえるクロワッサンは、まさに「現地仕様」。ぜひ味わってみてくださいね。

暑さに嬉しいフランス産バニラのシェイク

パンと一緒にぜひ試したいのが、フランス産バニラを使ったシェイク(税込972円)です。普段口にするシェイクとは少し違って、濃厚な味わいながら、ムースのように軽やかな口当たりでスッキリと楽しめます。何度もリピートしてしまうほど、筆者にとって暑い日に欠かせない一杯です。パン購入で50円引きになります。

フランス館で感じる“愛の讃歌”

パンやシェイクを手にフランスパビリオンの前に立つと、華やかで贅沢な非日常のひととき。箱や袋に描かれた「Amour(愛)」の言葉、本場の素材と職人によるクロワッサン、そして文化を感じさせるスイーツ。すべてがひとつにつながり、万博ならではの体験を演出していました。

大阪・関西万博でしか体験できない特別なフランス館ベーカリー。ぜひ立ち寄って、“愛”を込めたパンの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆フランスパビリオンの公式サイトはこちらです。

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