6月16日、フランスのエビアンで開催されたG7サミットに出席した際、メディアの取材を受けるスターマー英首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
[ロンドン発]6月15日、ロンドンの中央刑事裁判所で、キア・スターマー英首相の関係先を狙った放火などの罪に問われた3人のうちウクライナ人のロマン・ラヴリノヴィチ(22)、ルーマニア人のスタニスラフ・カルピウク(27)両被告に有罪評決が言い渡された。
ヘイトクライムへの資金提供が並行して行われていた
組織化された極右勢力と影響を受けやすいコミュニティーを分析して問題解決に取り組む市民団体「ホープ・ノット・ヘイト(嫌悪ではなく希望を)」は英BBC放送と協力、英国で暴力と混乱を煽動しようとするロシアの闇のネットワークを浮かび上がらせた。
クレムリンから直接指示を受けたロシア情報機関による巧妙かつ冷酷な「ハイブリッド戦争」の一端があぶり出された。放火事件はイスラム過激派への英国極右の嫌悪が広げるヘイトクライム(嫌悪犯罪)への資金提供と並行して行われていた。
放火事件は昨年5月に立て続けに起きた。8日未明、スターマー氏がかつて所有し、近隣住民に売却されていたトヨタのクロスオーバーSUV「RAV4」がロンドンの路上で放火された。続いて11日、同氏が1990年代に居住・管理していた集合住宅の玄関に火が放たれた。
