熊本市現代美術館で、ソー・ソウエンの個展「Air Condition」が開催される。会期は6月20日〜8月23日。
ソー・ソウエンは1995年福岡県北九州市生まれ。2019年京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業。「呼吸」「お臍」「卵」など生と密接な事象から人間の性質に迫る作品を多く手がけ、絵画作品を主軸としながら、ワークショップやインスタレーション、パフォーマンスなどを国内外で発表している。コロナ禍にはじまったサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、
銀座メゾンエルメスフォーラムにて内藤アガーテ(1986〜)の作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、様々な共同制作も行い、独自の活動を展開している。
本展では、ソウエンがウクライナ・キーウに赴き、アーティストのマリア・クリコフスカ(1988〜)が主宰する「Garage33
Gallery-Shelter」に集う人々と制作した「呼吸」を主題とする新作を発表する。
ソウエンは、「呼吸」を母体から切り離された瞬間にはじまる生命活動であり、無数の息が溶け込んだ大気に混じり合うことだと考える。吸いこみ、吐きだす行為によって、身体に外界を通過させながら、個と個の境界を撹拌する「呼吸」という生命活動のなかに、世界の分断へ抵抗する意思を見出す。
本展では、「Garage33
Gallery-Shelter」に集う人々や、戦禍において表現活動を続ける現地の人々との協働から生まれた作品が展開される。現地の人々と来場者の「呼吸」が重なりあうことで、世界の風向きを微かに変える契機を生み出すことを試みる。
会期中には、作家本人によるアーティスト・トークのほか、マリア・クリコフスカの作品を含む本展関連の映像上映など、複数の関連イベントも実施される予定だ。
