ウクライナ第65機械化旅団の広報班提供の写真。6月11日、ザポリージャ州の前線近くの訓練場で訓練中の兵士たち(提供:Andriy Andriyenko/Ukraine’s 65th Mechanized Brigade/AP/アフロ)

 ロシアがウクライナに全面侵攻をしてからもう5年目になる。ウクライナでの前線地帯の危険や困難は、ロシアによる攻撃だけではない。日々積み重なるストレスや疲労、絶えないトラブル対応が心身を削っていく。砲撃やドローンはもちろん恐ろしい。しかし、取材する立場として最もストレスを感じるのは「移動」だった。

建物の安全性は十分か

 ウクライナ前線地帯で取材をするにあたり、危険を感じるのは移動である。ドローンの飛距離が伸びたこと、そして圧倒的に数が多いために、前線地帯で「安全な場所」はもうない。

 そんな中で、可能な限り安全で快適性のある拠点を確保するのは大事だ。これが、移動や取材時のストレス緩和に大きくかかわる。

6月12日、ウクライナのミコライウで、ロシア軍によるドローン攻撃によって激しく破壊された住宅や車(写真:ロイター/アフロ)

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 それでももちろん「地下」は安全だ。地下でなくても、建物の壁が厚ければ安全性が高まる。概して、外にいるより建物の中のほうが安全なのである。このため、長時間におよぶ屋外での移動が危険な時間となるのである。

 例えば、スターリン時代の建物は壁が非常に厚く、現在でも不動産として人気がある。同時に戦時下のウクライナでは、この壁の厚さが、攻撃や衝撃波からの防御力の高さを意味している。

 このように、一口に「建物」と言っても、安全性は異なるため、取材中に寝泊まりするところを探す時も様々な点を考慮する。

 具体的には町の郊外など攻撃されにくい立地、建物の壁の厚さ、階数などである。攻撃は空からくる。このため、低層階の方が安全で、停電時や緊急時の脱出も楽になるのだ。

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