毎日のウォーキングに加え、ブラニャスは週2、3回の筋トレも実施していた。「(この筋トレで)老化とともに失われがちな骨と筋肉の強度をアップさせていたのです」というエステラー。継続ほど大切なことはない。「彼女は最後の最後までとてもアクティブに活動していました」
エステラーは、ブラニャスのこの運動の継続こそ長寿の大きな要因だと考えており、逆に座りっぱなしの日常が老化を加速させると指摘。「年齢は40歳でも、細胞年齢は55歳、または60歳かもしれません」というエステラー。「ブラニャスの細胞は、実年齢よりも23歳も若かったのです。彼女の活動的なライフスタイルが、その大きな要因となったのかもしれません。117歳なのに、細胞は94か95歳に見えたのですから」

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3:コミュニティを築く
長生きにはコミュニティが大きく影響するとリサーチャーたちは考えており、エステラーもこれには生物学的説があるという。「家族や友人とコミュニケーションをとり、いい関係にあると、神経伝達とホルモンに刺激を与えられます」というエステラー。「満足感を得ると脳がドーパミンを放出するのと似ていて、幸せだとエンドルフィンが分泌されます。私たちの脳はたくさんのホルモンや物質が働いており、それらは社会的繋がりで分泌されるのです」
ブラニャスは、家族や友人に囲まれて暮らしていた。「彼女は心が美しい人でした」というエステラー。「はっきりと、論理的に最後まで考え抜くことができる人だったので、(その性格が)家族や友人との関係を強固にしたとも考えられます」
4:タバコと酒は避ける
ブラニャスは健康的な社交を心がけていた一方、睡眠は優先させており、1日8時間眠っていた。飲酒と喫煙は避けていた。「アルコールは腸内環境を変化させ、それが不健康に繋がり、老化も加速させます」というエステラー。「喫煙が老化を加速させるのは、すでに明らかな話ですよね」
遺伝子だけではない
ブラニャスのDNAを分析した結果、彼女が病気の予防、特に心臓病と認知機能低下、糖尿病の予防に関してトップクラスの遺伝子の持ち主であることがわかった。しかし、優れた遺伝子だけでは、ブラニャスもここまで長生きはできなかっただろうとエステラーは語る。
