サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は15日(日本時間16日)、1次リーグH組が始まり、初出場のアフリカの小国、カボベルデが優勝候補のスペインと引き分けて勝ち点1を挙げた。
再三の好セーブを見せたカボベルデのGKボジーニャ(右)=AP
人口は約50万人。W杯出場チーム史上3番目に少ないカボベルデが、デビュー戦で見事に勝ち点1をつかみとった。光ったのは組織的な守備。27本のシュートを浴びながら、的確なポジション取りとカバーリングで最後までゴールを許さなかった。
チーム一丸の守備の要となったのは、40歳のGKボジーニャだ。40分頃の立て続けのピンチでゴールを割らせず、その後も素早い反応で好セーブを連発。「世界最強国の一つを相手に夢がかなった。チームと国を誇りに思う」と喜んだ。
アフリカ大陸最西端のセネガルから500キロ以上離れた大西洋上の
島嶼(とうしょ)
国で、人口は鳥取県とほぼ同じ。歴史的にポルトガルとのつながりが深く、1975年に独立した。チームは近年、徐々に力をつけ、アフリカ予選は10試合のうち7試合で無失点とし、同組だったW杯常連国カメルーンを上回った。ボジーニャはポルトガルのクラブでプレーしている。
今大会前、ブビシュタ監督は「W杯出場は単にサッカー以上の意味を持つ。我々がどんなチーム、国なのかを見せたい」と話していた。試合後は意気盛んに「耐久力と困難に打ち勝とうとする姿勢。これこそが我々がどんな国かの証明だ」。世界にその名と力を知らしめるのに、これほど効果的な舞台はない。(編集委員 川島健司)
【戦評】スペイン0―0カボベルデ
4大会ぶりの優勝を目指すスペインがドロー発進。大半の時間帯でボールを保持し、後半はFWヤマルらを投入してシュート計27本を放つも決定力を欠いた。初出場のカボベルデは好セーブを連発したGKボジーニャを中心に粘り強く守り、初の勝ち点をつかんだ。
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