
JR北海道が2027年春より順次運行を開始する新観光列車「赤い星」「青い星」について、各線区での列車名や詳細ダイヤ、気になる料金と予約方法がついに発表されました。全車グリーン車で本格日本料理を味わうラグジュアリーな「赤い星」と、元ドア部分の特大ガラス窓からパノラマ絶景に飛び込む「青い星」。キハ143形を大改造した注目の2編成について、それぞれの異なるコンセプトと最新運行ルートを詳しく解説します。
コンセプトが異なる「赤い星」と「青い星」
JR北海道が沿線地域と共に新たな旅の価値を創造する「スタートレイン計画」。その象徴となるキハ143形改造の新観光列車「赤い星」と「青い星」について、各線区運行時の列車名称や詳細なダイヤ、販売価格などの最新情報が公開されました。
「赤い星」「青い星」運行計画
「関わるすべての人々を、光輝かせる」という共通コンセプトのもと、深みのある赤に包まれた「赤い星」はラグジュアリークラス、富良野の青に染まる「青い星」はプレミアムクラスとして、それぞれ全く異なるアプローチで北海道の鉄路を彩ります。
【参考】JR北海道の新観光列車「赤い星」「青い星」運行ルートや豪華な内装・個室・ラウンジのデザインを公開! 2027年デビュー (スタートレイン計画)(※2025年8月掲載) https://tetsudo-ch.com/13007917.html
【赤い星】最新ダイヤ・極上ランチ・選べる料金

名車の血統「オホーツクの風」「雪華の風」と冬の運行ダイヤ
冬の札幌~網走間を走る「赤い星」編成の各区間運行時の列車名は、かつてキハ183系ノースレインボーエクスプレスが担った「流氷特急オホーツクの風」の系譜を踏まえ、下りが「赤い星 オホーツクの風」、上りが「赤い星 雪華の風」に決定しました。2027年2月上旬~3月上旬に1日片道1本、運行を予定しています。
運行日(※2026年6月現在の計画情報。変更の可能性あり)
▼下り「赤い星 オホーツクの風」
札幌 09:07頃発~網走 15:59頃着のダイヤで結びます。
「赤い星 オホーツクの風」(札幌発網走行き)
▼上り「赤い星 雪華の風」
網走 10:00頃発~札幌 17:22頃着で運行します。
「赤い星 雪華の風」(網走発札幌行き)
また、春~夏の釧路~知床斜里間は、生命力に満ちた「赤い星 湿原のいぶき」と「赤い星 山麓のめぶき」として1日1往復運転するほか、夏~秋には旅行会社主催の貸切列車による「道内クルーズ」も設定します。
老舗の味が共演する本格ランチプランと「乗車のみ」の料金
大人1人片道の販売予定価格
「赤い星」札幌~網走間の片道料金(大人1名)は、旅の目的に応じて2つのプランを設定。まず、全車グリーン車の移動空間と極上の食事がセットになったランチプラン(乗車+ランチ)は、2026年11月上旬からJR北海道のWEBサイト等で発売。下りは旭川市の老舗「花月会館」の山下料理長による本格日本料理を、上りは北見市の人気店「寿司割烹 粋里」の遠藤均店主が仕立てる特製弁当を提供します。
「赤い星」内装イメージ(※個室は部屋単位で販売)
なお、ランチプランの個室は部屋単位での販売となります。
参考:「ランチプラン」個室の販売予定価格
一方、食事なしの乗車のみプランは各運行日の1ヶ月前から駅窓口等で発売。ボックス席利用で2万3,340円(届出予定のグリーン料金含む)となる予定です。
注目なのは、JAL(日本航空)やJRタワーホテル日航札幌の全面協力を得て、乗務するアテンダント(サービススタッフ)の接遇マナー教育を徹底していること。従来の「ただ乗って景色を見る」観光列車から、個室や茶室を備えた「走る高級ラウンジに滞在する」スタイルへの完全シフトであり、キハ183系時代からの往年のファン心理をも満たす見事なリブランディングと言えます。
【青い星】「丘のいろどり」「流氷物語」の全貌

元ドア部分が全面ガラス張りの展望室に!2つの運行ルート
富良野線沿線のラベンダーと青い池をイメージした「青い星」編成は、各号車に設けた「展望室」が最大のハイライト。種車であるキハ143形の元ドア部分を一面ガラス張りに改造しているので、足元まで広がる特大の窓から北海道のパノラマ風景を楽しめます。
夏の旭川~富良野間は「青い星 丘のいろどり 1~4号」として運転します。美瑛付近の丘から吹き抜ける初夏の風を感じる名称で、見どころでは速度を落として運転。下りが旭川 09:20頃発~富良野 10:40頃着など、上りが富良野 12:00頃発~旭川 13:20頃着のダイヤで結びます。2027年6月上旬~9月下旬、1日2往復の運行予定です。
冬の網走~知床斜里間は、2017年から同区間を走ってきた人気列車のバトンを継ぐ「青い星 流氷物語 1~4号」として運転します。下り(知床斜里 10:00頃発~網走 11:00頃着など)は北浜駅で約10分、上り(網走 11:30頃発~知床斜里 12:30頃着など)は浜小清水駅で約20分の散策タイムを設けます。2028年1月下旬~3月上旬、1日2往復の運行予定です。
誰もが気軽に北海道を周遊できる5,000円前後の料金設計
フルコースがつく「赤い星」に対し、「青い星」は客室の4人掛け木製ボックス席等で純粋に列車の旅程を楽しむ乗車のみの販売となります。
・旭川~富良野間:片道5,000円程度(2027年5月上旬発売予定)
・網走~知床斜里間:片道4,000円程度(2027年12月下旬発売予定)
全国の駅窓口や指定席券売機にて、各運行日の1ヶ月前から購入可能です。
ここで胸が熱くなるのは、「流氷物語号」という沿線の地域住民やボランティアと一緒に育ててきた大切な列車名を、車両が新しくなってもそのまま継承したJR北海道の姿勢です。また、5,000円前後という手が届きやすい運賃設定にしたことで、インバウンドも含めた幅広い旅行者に「プレミアムな北海道ローカル線の旅」への入り口を開いています。超富裕層向けの「赤い星」と、広くすそ野を広げる「青い星」という絶妙な役割分担が、スタートレイン計画の本気度を物語っています。
かつて通勤通学客を乗せて走った車両が、これからは世界中の旅人を魅了する「北のフラッグシップ」へと生まれ変わります。2027年春、あなたは「赤い星」で贅を尽くした空間で美食を堪能しますか? それとも、「青い星」の大パノラマ窓からオホーツクの風へ飛び込みますか?
(画像:JR北海道、TOP画像:JR北海道のwebサイトより)
鉄道チャンネル編集部
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