「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループE」を戦う奈良文化(奈良県)は、まさに今『実りの秋』を迎えています。これまで積み上げてきたものがコートでの結果に結び付き、チームとしても個人としても収穫を得ています。

10月3日(土)の星槎国際湘南(神奈川県)戦を69-67、翌日の県立石川(沖縄県)戦を59-48と、ホームで2連勝。これで通算成績を3勝1敗とし、グループ首位を狙える好位置につけています。昨年の「U18日清食品ブロックリーグ2025」では1勝6敗と下位に沈んだ奈良文化ですが、その時から主力を務める安積美月選手や長谷坂美衣選手が最上級生となり、経験値を生かしながらチームを力強く引っ張っています。

安積選手は2年生までは積極果敢にリングに迫るスコアラーでしたが、3年生になってからはガードでプレーする機会が増えました。川﨑弘策コーチは、その意図をこう説明します。「安積には得点だけではなく、ガードとしてのゲームメークを要求しています。試合の流れやオフェンスのリズムを作ることをもっと磨いてほしい。それができるようになれば、チームとしての戦い方の幅はさらに広がります」

星槎国際湘南戦でもスタートからガードとして出場した安積選手は、「チームとしてシュートの打ち方をしっかり工夫しようというテーマを持って試合に入りました」と語るとおり、第1クォーターではゲームメークをしつつ、自ら3Pシュートを3本決めてオフェンスに勢いをもたらします。

同時に守備では奈良文化の生命線である、相手に身体ごと飛び込むような強度の高いディフェンスを徹底し、相手の留学生に対してはパスコースを切りつつ、ボールが入ればすかさずダブルチームを仕掛けるなどして自由を与えません。

36-35で迎えた後半は互いに前から当たるディフェンスを仕掛け、試合のボルテージも上がっていきます。相手のミスを誘ったかと思えば、奈良文化にもミスが出る慌ただしい展開となる中で、安積選手はなんとかゲームを落ち着かせようと必死に声を出し続けます。

攻撃では仕掛けるべき場面できちんと仕掛け、ファウルを引き出してフリースローで得点を繋ぐなど、プレーメークだけでなく得点でも貢献。こうして奈良文化は69-67と接戦をモノにしました。

試合後、安積選手は「難しいゲームでしたが、勝ち切れたことは良かったです」と笑顔を見せます。「留学生のいる相手だったので、攻撃面では留学生を外してシュートを打てるようにチーム全体で話し合いながらトライしていました。留学生を外に引っ張ってから仕掛けるなど、できた部分もあります」と手応えを口にします。一方で川﨑コーチから求められるゲームメークについては、「後半、相手が前から当たってきた時にチーム全体が慌ててしまい、ミスが多くなりました。その時にもっとしゃべって落ち着かせたり、自分がもっとフォローにいってパスを繋いだりすべきでした」と課題も見付かりました。

後半に競った展開になると、「つい興奮しすぎてしまう」ことは安積選手本人が自覚している部分。勝敗を分ける大事な局面でこそ、ゲーム展開や周囲の状況をしっかりと把握し、司令塔としての役割を果たすことが求められます。

安積選手は今後に向けた抱負をこう語ります。「強豪チームと戦えるこのリーグ戦で1試合1試合を大事に戦い、そこから学ぶことでより成長していきたいです。私は大学でもバスケを続けると決めたので、高校のうちにもっと成長しなければいけません。特にどんな場面でも落ち着いてプレーできるようになり、もっとチームに貢献したいです」

奈良文化にとって「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループE」は残すところ11月の3試合のみ。グループ首位を懸けた大事な3試合で、安積選手がどんなゲームメークを見せるのか。グループの優勝争いとともに注目が集まります。

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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程

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