関西外国語大学を2012年に卒業した福井県知事の石田嵩人さんによる特別講義が7月22日、中宮キャンパス・マルチメディアホールで開かれました。会場には、「比較文化」の受講生をはじめ、福井県出身の学生ら200人を超える学生や教職員が訪れ、キャリアを築くために大切なことや地方創生にかける石田さんの思いに耳を傾けました。

▲200人を超える学生や教職員が、石田さんの経験や思いに熱心に耳を傾けました

 石田さんは、国際言語学部(現・英語国際学部)卒業で、在学中にダブルディグリー留学(現・学位留学)を経て外務省に入省、2026年1月に行われた福井県知事選に立候補し、当選しました。

▲教授への質問を重ねた留学経験を振り返り、積極的に行動する大切さを学生たちへ伝えました

 この日は、英語国際学部の山内周司講師の授業「比較文化」の特別講義のゲストスピーカーとして招かれ、登壇しました。講義のテーマは、「グローバルに学び、ローカルで活かす―関西外大から外交官、そして知事へ―」です。

 外務省に勤務していたころから何度か授業で講師を務めたことがある石田さんは、外大時代の留学経験や、2011年の東日本大震災をきっかけに「国のために働ける人間になりたい」と外務省を志したこと、「若い感覚を大切に周囲と協働したい」と政治家を目指したことなど、自らの歩みを紹介しました。さらに、世界でも屈指の恐竜博物館として知られる福井県立恐竜博物館や「本物を作り続ける」伝統産業など、福井の魅力についても身振り手振りを交えながら語りました。

▲身振り手振りを交えながら、自らの歩みを学生たちに語りました

 講演後の質疑応答では学生からの質問が相次ぎました。「外大で得られた最大のスキルは何ですか」との問いには「本当のコミュニケーション能力です。外大には世界中の人とコミュニケーションをとれる環境が整っている。皆さんには、外大が持つリソースを最大限生かすよう心掛けてほしい」と答えていました。

 海外を拠点にするのではなく、帰国して政治の道を選んだ理由を質問した英語国際学部3年の児玉羅文さんは、「昨年留学し、将来は海外で暮らすことばかり考えていましたが、自分の育った国についてもっと学び直したいと感じました。将来、海外で活動することになれば、日本から来た人々をサポートするなど、自分のできる形で日本に貢献したい」と自らの思いを語りました。

▲児玉さんは質問とともに自らの思いを述べました

 同3年の大塚庄之亮さんは、「目標を実現するには、結果から逆算して今何をすべきかを考え、行動することの大切さを学びました。実現に向けて一つ一つ必要な取り組みを積み重ねながら、成果につなげていきたい」と意欲を見せました。

 特別講義終了後に山内講師は、この4カ月間の授業でも伝え続けてきた「語学力を磨くこと」は、「石田知事のお話にも共通していました」と一層努力するよう促しました。さらに、授業で現代日本の課題について話した際、『だからこそ自分にとってチャンスだ』と前向きに捉えた学生がいました。その発想こそが、未来を切り拓く若者の力です」と学生たちへエールを送りました。

▲石田さんの特別講義を受けた受講生の皆さんと山内講師(前列中央)

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