
キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記(左)とプーチン露大統領(c)news1
【06月23日 KOREA WAVE】北朝鮮とロシアは19日、「包括的戦略的パートナーシップ条約」(朝ロ新条約)締結から2年を迎えた。この間、北朝鮮はロシアに大規模な戦闘部隊を派兵し、ロシアはその見返りとして北朝鮮に経済・軍事面の利益を十分に与えたことで、両国関係は「血盟」水準に格上げされたとの評価が出ている。
朝ロ新条約は2024年6月19日、平壌で開かれたキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記とプーチン大統領の首脳会談を機に締結された。当時、プーチン大統領は「今後数年間、朝ロ関係の土台となる文書」と述べ、キム総書記は「両国が同盟関係という新たな高い水準に上がった」と宣言した。
特にこの条約の第4条には、「有事の自動的な軍事介入」に関する内容が含まれており注目を集めた。第4条は「双方のうち一方が、個別の国家または複数の国家から武力侵攻を受け、戦争状態に置かれた場合、他方は国連憲章第51条と朝鮮民主主義人民共和国、ロシア連邦の法律に従い、遅滞なく自ら保有するすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と規定している。
その後、北朝鮮はこの条項を根拠に、2024年10月から4回にわたり、戦闘兵や工兵を含む約2万人の兵力をロシアとウクライナの激戦地であるクルスク地域に派兵した。米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」によると、2026年初めの時点で北朝鮮軍約1万4000人がなおロシアに駐屯しており、累積死傷者は7000人規模と把握されている。
4月27日には、「クルスク解放作戦」終結1周年を記念し、北朝鮮軍戦死者の追悼施設が平壌に完成した。ロシアのボロジン下院議長を団長とするロシア代表団が訪朝して完成式に出席し、キム総書記はこの場で「この記念館には血で書かれた朝ロ親善の新たな歴史を刻んだ」と述べ、両国の血盟関係を強調した。
この行事は、ウクライナとの戦争過程で一時クルスクを奪われたロシアが、2025年4月26日にクルスク回復を公式宣言したことを記念するために開かれた。ロシアのクルスク奪還の背景には、北朝鮮軍の派兵が大きな役割を果たしたと評価されている。
北朝鮮は現在、平壌市大城区域に派兵軍の遺族が集まって暮らせる「セビョル通り」も建設している。首都の中心部に戦死者の遺骨を安置し、功績をたたえる記念碑を建てるなど、大規模な追悼空間を整える構想で、住民にもロシアがもはや切り離せない同盟関係にあることを認識させる狙いがあるとみられる。
両国は条約締結を機に、軍事協力だけでなく政治、社会、経済など全方位の分野で交流を強めてきた。特に高官級の意思疎通が大幅に増えた点が目を引く。
2025年8月、ボロジン下院議長は光復節80周年記念行事に出席するため平壌を訪問し、2カ月後の10月にはプーチン大統領の最側近であるメドベージェフ国家安全保障会議副議長が朝鮮労働党創建80周年記念行事に出席するため訪朝した。北朝鮮側ではチェ・ソニ(崔善姫)外相が2025年10月にモスクワを訪れ、プーチン大統領らと会談した。
キム総書記とプーチン大統領は2025年9月、中国の戦勝節80周年記念軍事パレード出席のため北京を訪問し、現地で2国間会談も開いた。両首脳は2023年から毎年1回ずつ会っており、2026年もキム総書記がロシアを訪れるとの観測が出ている。
ただ、一部では、両国がウクライナ戦争を機に急速に接近しただけに、戦争が終われば再び距離が広がる可能性があるとの分析もある。また、派兵への見返り問題も両国関係の主要な変数の一つに挙げられる。
東国大学のコ・ユファン名誉教授は「ロシアが戦争で苦しい時、北朝鮮が派兵という前例のない決定で助けたため、現在、北朝鮮は水面下でロシアに対し、エネルギーや食料などさまざまな支援を求めているだろう」と指摘。そのうえで「いずれにせよ、共に血を流したということは無視できない共同体的な歴史であり、何より北朝鮮とロシアはいずれも西側の強力な制裁を受けており、『多極化』という外交的志向を共有している点から、現在の協力構図が容易に崩れることはないだろう」と展望した。
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