6月21日の対ウルグアイ戦の応援のために会場のマイアミ・スタジアムに駆け付けたカーボベルデのサポーターたち(写真:Xinhua/ABACA/共同通信イメージズ)

[メキシコ・モンテレイ発]日本の快進撃に沸くサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会で「青いサメ軍団」と呼ばれる小国カーボベルデ(世界ランキング63位)が優勝経験国スペイン(3位)やウルグアイ(19位)と引き分け、「カーボベルデ現象」を巻き起こしている。

「史上最大で高額なW杯」批判

 今大会は規模、運営方法、収益すべてにおいて「史上最大で高額なW杯」に変貌した。出場枠が32カ国から48カ国に拡大したことで64試合から104試合へ40試合も増えた。ノックアウトステージに残るのも16カ国から32カ国に倍増した。

 出場枠拡大で欧州は13枠から16枠に増えたが、全体に占める割合は41%から33%に低下。FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は「世界のサッカーの底上げと民主化」を錦の御旗に掲げ、これまで本大会への壁が厚かった地域に門戸を開いた。

日本対チュニジア戦が行われたスタジアム(筆者撮影)

ギャラリーページへ

 カーボベルデ、キュラソー、ヨルダン、ウズベキスタンの4カ国が悲願の初出場を果たし、下克上の時代に突入した。3大会連続で本大会出場を逃した古豪イタリアの凋落ぶりは著しい。放映権料、スポンサー収入、チケット収入は跳ね上がり、過去最大の収益がもたらされた。

 大きな変革の一つに「ダイナミックプライシング(価格変動制)」の導入がある。需要に応じてチケット価格がリアルタイムで跳ね上がるため、代金はこれまでのスポーツイベントの常識をはるかに超えるレベルに達している。人気カードでは4000ドルを超える席も続出している。

Share.