公益財団法人Soilは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と共同で、社会課題解決を目指す助成プログラム「Soil×MUFG 第2回」の採択結果を発表しました。

今回のプログラムでは、総応募数270件の中から10団体が選出され、総額3,000万円の助成が実施されます。採択された団体は、子育て支援や教育、文化保全、防災、地域づくりなど多様な分野で活動しており、その中にはアフリカで社会課題の解決に取り組む団体も含まれています。

アフリカ農村のデジタル化と金融包摂を推進

今回採択された株式会社Dots forは、通信インフラが十分に整備されていないアフリカ農村部において、独自の通信ネットワークを活用した社会課題解決に取り組んでいます。

同社は、超低コストのメッシュWi-Fi通信インフラとデジタルハブ「d.CONNECT」を展開し、農村部の住民がデジタルサービスへアクセスできる環境づくりを進めています。また、教育や職業訓練の機会を提供するだけでなく、デジタルワークを通じた収入向上も支援しています。

さらに、利用者の行動データから算出したクレジットスコアを活用し、BNPL(後払い)サービスを提供することで金融包摂の実現を目指しています。デジタル技術を活用しながら、地域住民の生活向上と経済発展を支援する取り組みとして注目されています。

マラウイで進む脱炭素と生活改善モデルの構築

特定非営利活動法人Colorbathは、「ひろがれ、セカイ」をビジョンに掲げ、教育やソーシャルビジネスを通じた国際協力活動を展開しています。

今回の助成対象事業では、マラウイ農村部において「エコエネルギー普及による脱炭素と生活改善モデルの構築」に取り組みます。同団体は、ローテク技術を活用することで環境負荷を抑えながら持続可能な活動を推進し、地域の学校や病院、市民コミュニティ、金融セクターなどを巻き込んだ仕組みづくりを進めています。

単なる設備導入にとどまらず、地域内で知見や資源が循環するモデルの構築を目指している点が特徴です。エネルギーアクセスの向上と生活環境の改善を両立させる取り組みとして、アフリカ地域における持続可能な開発への貢献が期待されています。

モザンビークのスラムで医療・公衆衛生を支援

一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会は、2013年からモザンビーク北部カーボデルガド州ペンバ市のスラム地区に拠点を置き、教育、公衆衛生、被災者支援などを継続して行っている草の根NGOです。

今回の事業では、医療インフラが脆弱な地域において、寺子屋を活用した「ファーストエイドステーション」の整備を進めます。横臥搬送が可能な中古トラックや応急処置機材を配置し、日本の医師と連携した遠隔診断や応急処置訓練も実施します。

また、若年男性の疾病や死亡リスクにつながるカビ毒や依存症への対策として、食育講座も展開します。医療アクセスが限られる地域において、住民自身の救命力や健康意識の向上を支援する取り組みとして大きな意義を持っています。

非営利スタートアップ支援のエコシステム拡大へ!

公益財団法人Soilは、「儲からないが意義がある」社会課題解決型の事業に取り組む非営利スタートアップを支援することを目的に活動しています。今回のSoil×MUFG第2回では、270件の応募の中から選ばれた10団体に対し、それぞれ300万円の助成を実施しました。

総額3,000万円の助成金のうち2,000万円はMUFGからの寄付によるものです。Soilは今後も企業との連携を拡大しながら、国内外で活動する社会起業家への資金支援やメンタリング、コミュニティ形成を推進していく方針です。

アフリカを含む世界各地で社会課題の解決に挑戦する団体を支えることで、持続可能な社会づくりを後押しするエコシステムの構築を目指しています。

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