「血塗られた中傷だ」イスラエル反発…EU外交トップとの接触を中断
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2026.06.19 14:04
欧州連合(EU)の外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長のカヤ・カラス氏。[AP=聯合ニュース]
イスラエル政府は、カヤ・カラス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表とのあらゆる接触を断つと表明した。
カラス氏が非公開の会合で、イスラエルのパレスチナ政策を、かつて南アフリカ共和国で行われた悪名高い人種隔離政策「アパルトヘイト」になぞらえたとする海外メディアの報道が発端となった。
18日(現地時間)、ロイター通信やイスラエルメディアのYnetによると、イスラエルのギデオン・サール外相は、カラス氏が問題の発言を撤回するまで、あらゆる接触を断つと発表した。
サール外相は、「唯一のユダヤ国家であり、中東で唯一の民主主義国家に向けられた『血塗られた中傷(blood libel)』だ」と激しく反発した。
これに先立ち、欧州専門メディアのユラクティブは、カラス氏が先月メキシコを訪問した際、政府関係者との非公開の高官級会合で、ガザ地区およびヨルダン川西岸地区のパレスチナ住民に対するイスラエルの扱いをアパルトヘイトになぞらえたと報じた。
カラス氏は、昨年南アフリカ・ヨハネスブルグのアパルトヘイト博物館を訪れた際の体験に触れながら、このような趣旨の発言をしたとされる。
アパルトヘイトとは、かつて南アフリカの白人政権が有色人種を制度的に差別し、分離統治していた非人道的な政策を指す。
アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体が、イスラエルの入植地拡大政策を批判する際によく用いる表現だが、EU外交トップの発言として伝えられたことで波紋が広がった。
カラス氏側は、報道内容について明確な回答を避けた。欧州外交筋は、「イスラエルを批判し、『二国家解決』を支持することと、アパルトヘイトになぞらえることは別問題であり、これはEUの公式見解ではない」と線引きした。
論争が拡大すると、カラス氏はSNSのX(旧ツイッター)でサール外相に言及し、事態の収拾に乗り出した。
カラス氏は「イスラエルとの対話を重視しており、相互尊重に基づく建設的な関係を続ける用意がある」と述べ、対話継続への意欲を示した。
ただその一方で、国際社会の原則である「二国家解決」の支持と、ヨルダン川西岸地区におけるイスラエルの違法入植地を非難する立場については、改めて明確にした。
イスラエルとEUの対立は今回が初めてではない。前任者のジョセップ・ボレル上級代表の時代にも、ガザ地区での人権侵害問題をめぐって対立し、イスラエルが対話を拒否したことがある。
最近では、イスラエル軍が国際支援船団を拿捕した事件をめぐり、イスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障相が拘束者を嘲笑する動画を投稿したことで、一部のEU加盟国が同氏に入国禁止措置を科すなど、双方の感情的な溝は深まる一方となっている。
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