30日、中国のSNS・小紅書(RED)に「『名探偵コナン』に感謝している」と題した投稿があり、中国のネットユーザーの間で話題になっている。写真は名探偵コナン。
2026年5月30日、中国のSNS・小紅書(RED)に「『名探偵コナン』に感謝している」と題した投稿があり、中国のネットユーザーの間で話題になっている。
投稿者は、「私は本当にアニメや映像作品は人に大きな影響を与えると思っている。子どもの頃の私は、自分は弱い存在でありたいと思っていた。なぜそんな考え方をしていたのか、自分でもよく分からない。家族はごく普通だったし、むしろ私にテコンドーを習わせようとしていたくらいだった。しかし私は嫌だった。武道を習ったらかわいくなくなる気がしていたからだ。そんな私だからこそ、本当に『名探偵コナン』には感謝している。小学4年生の時に見始め、作中の女性キャラクターたちを好きになった。最初に出会ったアニメの女性キャラクターたちが、強くて、戦う力があって、優しくて、人を助けようとする人たちだったことを心から幸運だったと思う」と述べた。
その上で、「私は本気で彼女たちに憧れ、自分もそんな女性になりたいと思った。そしてその時から、私は変わり始めた。昔の私は運動が大嫌いで、運動は上品な女の子がするものではないと思っていたが、自分の理想とする強い女性になるために、一生懸命縄跳びをしたり、体を鍛えたりした。もし私が別のタイプのキャラクターばかり見て育っていたら、今どんな人間になっていたのか想像もつかない。もちろん、これは家庭教育や周囲の環境とも切り離せない話である。ただ『名探偵コナン』は私に変わろうと思うきっかけを与えてくれた。人間にとって最も大切なのは内面からの変化であり、それは時に周囲からの教育以上の力を持つと思う」とした。
一方で、「今日こんなことを書こうと思ったのは、ある動画を見たからだ。動画では、あるコスプレイヤーが幼い頃に特定の文化の影響を受け、本当は着たくなかった服を着たり、今思い出しても泣きたくなるようなことをしたりしたと語っていた。こんなことを言えば批判されるかもしれないが、ある種のキャラクターは子どもたちを特定の価値観や感情、人物像へと誘導しているようにも思える。もちろん、年齢制限のあるようなサイトで何を表現するかは自由でいいと思う。そうした場所を見る人は、自分が何を求めているか理解したうえで見ているからだ。しかし一般向けの作品の中に、方向性の強いキャラクターを登場させると、子どもたちに悪影響を与えかねない。まだ判断力の十分でない若者たちは、自分が何をしているのか理解できていないことも多い」と指摘した。
この投稿に対し、中国のネットユーザーからは「『名探偵コナン』って、本当にたくさんの正しいことや心に響く教訓を教えてくれる作品だと思う」「そうそう。劇場版『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』で、けんかした時に一度口に出した言葉は元には戻せないって名言があったけど、あれは今でも覚えてる」「『名探偵コナン』はずっと正義の視点で物語が描かれているし、毛利蘭の優しさや思いやりにもすごく影響を受けた。ああいうところを見ていると、世界って案外シンプルで優しいものなんじゃないかって思えたんだよね」などと、作品から受けた教訓や価値観について語る声が寄せられた。
また、「私もこの考えに共感する。毛利蘭というキャラクターの影響はものすごく大きかった。彼女を好きになってから、自分自身も前向きで明るくなった気がする。ずっと大好きなキャラクターだよ」「分かるよ。私も子どもの頃は家族が忙しくて、私の人格形成ってかなりアニメから影響を受けていたと思う。小さい頃は蘭姉ちゃんが大好きだった。勇敢で芯が強くて、早くから自立しているところが本当にすごいと思ってた。小学生の頃に思い描いていた『理想のお姉さん』はまさにあんな感じ。その後は月野うさぎちゃんや木之本桜ちゃんも好きになったけど、みんな優しくて素敵な女の子だった。子どもの頃から今まで、少なくともああいう優しい人になりたいと思って生きてきた」との体験談も書き込まれた。
さらに、「物語が人の価値観を形作る力は軽視できないと思う。もし女の子が小さい頃から見る作品に、強くて品があって志の高い女性キャラクターばかり出てきて、社会が紹介する科学者や実業家も女性中心だったら、恋愛のために自分の夢や目標を簡単に諦めることは少なくなるんじゃないかな。『女の子らしさ』に縛られず、『標準的な美しさ』を押し付けられず、『良い結婚をすればいい』と自立を妨げられなかったら、今の女の子たちはまた違った姿になっていたかもしれない」との意見も出ていた。(翻訳・編集/岩田)
