2026年05月24日(日)23:29 pm
記事要約
・2026年型F1マシンの雨天走行にガスリーが強い懸念を示す
・新マシンは高パワーかつ低ダウンフォースで、雨の挙動が未知数
・メルセデスが優勢か、マルコ博士は「選手権は終了」と悲観視
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今週末のF1カナダGPで雨が降った場合、F1ドライバーたちは大きな衝撃を受けることになるかもしれない、とアルピーヌのピエール・ガスリーが警鐘を鳴らした。
今週末のカナダGPでは、残りのセッションでも雨の可能性が残されている。パワーユニット(PU)の電動化比率が大幅に高まった2026年型マシンの特性を考えると、これは極めて重大な問題になりかねない。
ここまでのところ、各チームは新しいレギュレーション下において、ウェットコンディションでの本格的な走行をほとんど行えていないのが現状だ。
■ガスリーが警告「みんな衝撃を受けるはず」
しかし、ガスリーは先日フランスのマニクールで行われたピレリのウェットタイヤテストに参加しており、一足先にそのコンディションを経験している。
カナダGPの開催地モントリオールで雨が降る可能性について問われたガスリーは、ライバルたちに向けて次のように警告した。
「みんな、きっと衝撃を受けるはずです。僕は(テストで)2日間走ることができて本当に良かったと思っています。みんなにとっては、かなり面白い展開になるんじゃないかと思います。」
ガスリーは、以前イギリスのシルバーストンで行ったウェットテストでの経験を引き合いに出し、次のように続けた。
「1月20日にシルバーストンを走ったのですが、それはとても記憶に残るもので、一生忘れられない経験になると思います。でも、今回のマニクールも相当なものでしたよ」
■ブランドルが指摘する「パワー増、グリップ減」の恐怖
元F1ドライバーのマーティン・ブランドルも、新世代のマシンが雨の中でどのような挙動を示すかについて、多くのドライバーが内心では不安を抱いていると明かした。
ブランドルはイギリスの放送局『Sky Sports』に対し、次のように語った。
「ドライバーたちは皆、このマシンが雨の中でどう動くのか、少なからず恐怖を感じています」
「凄まじいパワーがある一方で、ダウンフォースとグリップは低下しています。(実戦でどうなるか)彼らはまだその挙動を経験していないんです」
「誰もまだ、競争が激しいレースの中で限界までプッシュする機会を持てていないのです。大波乱が起きる可能性もあります」
■メルセデスがフロントロー独占、覚醒するラッセル
一方、モントリオールで行われたスプリント予選では、2026年シーズンもメルセデスが他をリードし続けるのではないかという印象をさらに強める結果となった。
メルセデスはフロントロー(※スタートグリッド最前列)を独占。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリがチャンピオンシップをリードする中、今週末の早い段階で「パニックになる必要はない」と強調していたジョージ・ラッセルが、まさにそれを有言実行して本来の調子を取り戻した形だ。
それでもなお、メルセデスF1の代表を務めるトト・ウォルフは、ライバルとの差は極めて僅差であると警戒を崩していない。
■ヘルムート・マルコ「選手権は事実上終わり」と悲観
しかし、レッドブルの元アドバイザーであるヘルムート・マルコの見立ては、より悲観的だ。オーストリアの『Österreich』紙からメルセデスについて問われたマルコ博士は、次のように語っている。
「彼らがベストなパッケージを持っています。もし今回のアップデートがうまく機能してしまえば、世界選手権(チャンピオンシップ)は事実上、決着したも同然でしょう。」
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