中国の経済成長は鈍化傾向にあるとはいえ、2023年は回復基調となり、5%前後と目標設定していたGDP成長率は5.2%の成長を実現しました。中国政府は、2024年の見通しについても2023年同等の5.3%を見込んでいます。こうしたことから減少傾向にあった中国の流通・小売市場も回復の兆しを見せています。一方で、近年、中国の流通・小売市場をけん引してきたEC市場の成長率は消費市場全体を上回っているものの、EC化率の拡大は減速傾向にあり、一桁成長時代に突入しています。
 
主要な流通業態別に成長率を見ると、スーパー・総合スーパーの低調が続きますが、コンビニエンスストアは継続的に成長を維持し、百貨店やショッピングモールは回復に転じました。ショッピングモールについては、上位10社の参考値ではあるものの2023年も17~19%伸びています。高級ショッピングモールは、ブランド品の販売によって業績が大幅に拡大しているほか、体験型消費、飲食店の成長などにより売上増を実現しています。コンビニエンスストアは、大都市の周辺部、地方の中小都市が主戦場となっています。

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