2026.05.15
MSDは15、ドラビリン/イスラトラビル(0.25 mg)の2剤配合HIV感染症治療薬「イドビンソ」について、米国FDAが承認したと発表した。
ウイルス学的失敗の経験がなく、抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制(HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満)が得られており、ドラビリンに対する耐性関連変異を持たない成人HIV-1感染症患者に対する切り替え治療として承認されたもの。なお、日本国内でイドビンソはHIV-1感染症に対する効能・効果で承認を取得している。
1日1回投与のイドビンソは、1剤で完結するコンプリートレジメンであるため、HIV-1感染症の治療を目的として他の抗レトロウイルス薬との併用投与は推奨されない。同剤と、強力なシトクロムP450(CYP)3A酵素誘導剤、ラミブジン(3TC)およびエムトリシタビン(FTC)との併用投与は禁忌である。これらの薬剤との併用により、イドビンソの有効性が低下する可能性がある。
◆カール・バロニー・ジュニアAIDS Unitedプレジデント兼最高経営責任者のコメント
HIV治療の進歩により、HIVと共に生きる人々の長寿化が進んでいる。これは非常に画期的な成果である。HIVと共に生きる人々は歳を重ねるにつれて、複数の慢性疾患や複数の薬剤を同時に管理しなければならないなど、健康上の課題が増大する。
HIV治療レジメンを選択する際には、ウイルス学的抑制だけでなく、こうした要因も考慮してHIV感染症のマネジメントを行うことが重要である。
◆エリアブ・バールMSD研究開発本部シニアバイスプレジデント、チーフメディカルオフィサーのコメント
イドビンソは、トランスロケーション阻害を含む複数の作用機序を持つ次世代NRTIであるイスラトラビルと、有効性および安全性プロファイルが確立されているNNRTIであるドラビリンを組み合わせた製剤である。NSTIとテノホビルを含まない唯一の2剤配合錠であり、現在提供されている経口治療薬の選択肢の多様性を拡大する。HIVと共に生きる成人の方々の健康ニーズは時代とともに変化する中、イドビンソは、HIV治療の新たな選択肢を臨床医に提供する。
今回の承認は、HIVと共に生きる人々のための研究・創薬における当社の長年の取り組みの成果であり、重要な節目となるものである。

医薬通信社
