上田智輝(大宮アルディージャ所属時)写真:アフロスポーツ

國武勇斗(奈良クラブ)

3人目は、プロ3年目を迎えた奈良クラブのMF國武勇斗。興国高校卒業後の2024シーズンに奈良でプロキャリアをスタートさせた。1年目はボランチを主戦場に、J3リーグ35試合に出場して1ゴール1アシストを記録。ボール奪取や的確な配球で攻守に存在感を示し、チームの中核を担った。

昨シーズンはサイドハーフや2列目での起用が増え、33試合で3ゴール2アシストと数字面でも成長を証明。ポジションの幅を広げながら、攻撃面での貢献度を高めていった。

そして今シーズンも、2列目やボランチでプレーしながら、足元の技術を活かして攻撃を活性化。複数ポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性は、奈良にとって欠かせない武器となっている。今後もチームの中心としての活躍が期待される一方で、その汎用性と安定したパフォーマンスを考えれば、J2クラブからの関心が高まっても不思議ではない。

上田智輝(福島ユナイテッド)

4人目は、福島ユナイテッドのGK上田智輝だ。京都サンガの下部組織から関西学院大学を経て、2018シーズンに当時JFL(日本フットボールリーグ)の奈良クラブへ加入し、キャリアをスタートさせた。加入当初は出場機会に恵まれなかったものの、3年目の2020シーズンに転機が訪れる。セービング能力に加え、現代GKに求められる足元の技術を武器にリーグ戦11試合に出場し、正守護神に迫る活躍を見せた。

この活躍が評価され、2021シーズンから大宮アルディージャへ完全移籍。守護神・笠原昂史の負傷もあり、開幕戦の水戸ホーリーホック戦でスタメン出場を果たすと、その後もJ2リーグ11試合に出場するなど飛躍のシーズンとなった。しかし、夏場に加入したGK南雄太の影響などで、徐々に出場機会は減少。最終的に大宮を退団した。

その後は藤枝MYFC、FC岐阜を経て、昨シーズンから福島ユナイテッドへ完全移籍。昨季はJ3リーグ25試合に出場し、数多くのビッグセーブでチームを救った。迎えた今シーズンもその勢いは衰えず、百年構想リーグでは3月度の月間ベストセーブ賞を受賞するなど、安定したハイパフォーマンスを継続している。

関野元弥(高知ユナイテッド)

5人目は、今シーズンから高知ユナイテッドに加入したMF関野元弥だ。昨シーズンは栃木シティを契約満了となり、新天地で再出発を切った。流通経済大学から2021シーズンに、当時JFLのいわきFCへ加入。同シーズンはリーグ戦9試合に出場したが、翌2022シーズンはJ3リーグ2試合の出場にとどまり契約満了となった。

その後、2023シーズンに当時関東1部リーグの栃木シティへ移籍。加入初年度は出場機会に恵まれなかったものの、2024シーズンに大きく飛躍する。左足の高精度キックと豊富な運動量を武器に中盤でレギュラーに定着し、JFLで27試合4ゴールを記録。チームのJ3昇格に大きく貢献した。

さらに昨シーズンも、J3昇格初年度ながらリーグ32試合に出場し3アシストをマーク。J2昇格に貢献するなど主力として活躍したが、シーズン終了後に契約満了となった。迎えた今シーズンは高知ユナイテッドで11試合2ゴール2アシストを記録。ボランチながら攻撃面でも存在感を発揮している。そのパフォーマンスは、J3の中でも一歩抜けたクオリティと言っていい。このままの活躍を続ければ、今オフにもJ2クラブへのステップアップ移籍が現実味を帯びてくるだろう。

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