ニュース
2025.08.14 16:11
塚本直樹、田中好伸(編集部)
欧州の大型ロケット「Ariane 6」(アリアン6)が気象衛星を軌道に投入した。同ロケットの打ち上げは3回目。商業打ち上げとしては2回目になる。
Ariane 6はフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから現地時間8月12日午後9時37分に打ち上げられた。同ロケットは2024年7月に初の試験飛行が実施され、2025年3月に初の商業打ち上げとしてフランスの偵察衛星を地球周回軌道に投入した。
Ariane 6はこれまで欧州が運用してきた大型ロケット「Ariane 5」の後継であり、2段式の使い捨てロケット。固体ロケットブースター(SRB)の数により2タイプが存在し、それぞれ約10.3tと21.6tを地球低軌道(LEO)に打ち上げることができる。
今回のミッション「VA264」では、欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)が運用する重量4トンの気象衛星「Metop-SGA1」を打ち上げた。衛星は高度約800kmの太陽同期軌道(SSO)に投入された。
(出典:Arianespace)
Metop-SGA1についてArianespaceは「極軌道からの全球的な気象・気候観測を新たなレベルに引き上げ、気温、降水量、雲、風、海氷、エアロゾル、汚染、土壌水分、火山灰、その他多数のパラメータを高解像度で観測する」と述べている。
Metop-SGA1は「EUMETSAT極域システム第2世代(EUMETSAT Polar System-Second Generation:EPS-SG)」計画で最初の衛星。同衛星は、EUMETSATが運用する気象観測衛星(Meteorological operational satellite:Metop)の第2世代。同計画では2機が1組となって稼働し、計3組6機の打ち上げが計画されている。Metop-SGA1の1年後に「Metop-SGB1」の打ち上げが予定されている。
Metopの第2世代であるMetop-SGシリーズがもたらす、データの量と頻度の大幅な増加は、数値気象予報モデルの精度と解像度を向上させられるという。12時間先から10日先までを予報する。
最先端の観測機器を搭載しているMetop-SGA1(出典:ESA / ATG medialab)
関連情報
Arianespace発表
EUMETSAT発表
Metop-SGA1
Metopシリーズ
Space.com
