前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年10月23日 15:10
10月22日〜10月23日のドル円市況|円安の巻き戻し、株安・原油高でリスクセンチメントが後退
10月22日、ドル円は世界的な株安や仏財政不安を受けたリスク回避の円買いから、欧州時間に一時156.686円まで下落した。NY時間には良好な米経済指標を支えに157.35円付近まで反発する場面もあったが、AI懸念による米ハイテク株の急落や米長期金利の5%割れが重しとなり、引けにかけて再び156円台半ばまで押し戻された。
10月23日、ドル円は上値の重い展開が続いた。9月の生鮮食料品・エネルギー除く全国消費者物価指数が前年同月比で2.4%と、8月の1.9%から上昇し、日銀の金融緩和の調整ペースが加速するとの見方から156.078円まで下落した。同水準からは実需勢のドル買いで157.127円まで戻したものの、高止まりする原油や株価の続落によるリスクセンチメントの悪化から戻りは鈍かった。

ドル円 60分足チャート 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
FX取引金額と個人投資家ポジション動向|取引額が倍増
取引金額は過去20日平均比を36.1%上回り、取引が盛り返した。また、全建玉では買建玉が前日比+12.8%となった一方、売建玉は-7.5%となり、個人投資家は買いが優勢だった。
■取引金額
上段:前日比
下段:過去20営業日平均比
■売建玉
上段:前日比
下段:比率
■買建玉
上段:前日比
下段:比率
101.8%
-7.5%
12.8%
36.1%
41%
59%
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|トルコリラ円がシェアを急回復
シェア約7割を占めるドル円(USD/JPY)が主導する展開が継続しているものの、前日比では-3.3%と、ドル円一極集中は緩和した。また、トルコリラ円(TRY/JPY)が前日比+4.6%と急伸して前日7位から3位に浮上した。
順位
通貨ペア
市場シェア
前日比
1位
USD/JPY
68.3%
-3.3%
2位
MXN/JPY
9.2%
-1.0%
3位
TRY/JPY
6.3%
4.6%
4位
AUD/JPY
5.8%
-0.9%
5位
EUR/JPY
3.2%
1.5%
6位
ZAR/JPY
1.6%
0.5%
7位
GBP/JPY
1.5%
-0.6%
8位
EUR/USD
1.2%
-0.6%
9位
NZD/JPY
1.1%
0.1%
10位
CHF/TRY
0.5%
0.3%
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|メキシコペソのショートが大幅増
各通貨ペアごとのポジショニングでは、ドル円(USD/JPY)をはじめ主要クロス円で買ポジション(ロング)が大幅に増加した。また、売ポジション(ショート)が減少し、円高が進むなかでまずは利益確定を優先する個人投資家が多かった。ただし、メキシコペソ円(MXN/JPY)だけは、ショートが+85.6%と急増し、他通貨と異なる振る舞いだった。
通貨ペア
売ポジション(Short)
買ポジション(Long)
USD/JPY
-12.2%
24.8%
EUR/JPY
-5.2%
7.9%
EUR/USD
-8.9%
34.8%
GBP/JPY
-16.1%
14.0%
AUD/JPY
-16.3%
10.0%
NZD/JPY
-11.2%
-1.2%
ZAR/JPY
-2.2%
2.3%
TRY/JPY
-34.0%
-2.0%
CNH/JPY
-41.2%
1.8%
MXN/JPY
85.6%
-6.0%
SGD/JPY
-0.9%
-38.8%
