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決選投票となったブラジル大統領選。

ブラジル ルラ大統領(80)
「私にはブラジル国民に対する責任があり、この国を確実に偉大な国家へと変革するという約束がある」

現職のルラ大統領に対するのは、ボルソナロ前大統領の息子、フラビオ・ボルソナロ氏(45)です。

ボルソナロ候補
「未来を迎えるためには変化が必要だ。ブラジルは必ず変わる」

主な争点は、悪化する治安やインフレなど、経済への対策ですが、そこに大きく影響してくるのが…。

トランプ大統領
「ブラジルがうまくいくのは我々と協力している時だけだ。我々なしでは失敗する」

トランプ関税です。

記者
「今回の選挙の争点の一つとなっている、トランプ大統領の関税政策。靴産業で栄えてきたこの街も翻弄されています」

ブラジル・サンパウロ近郊の町、フランカは「靴の首都」と呼ばれるほど靴産業が盛んで、正規雇用で働く人のおよそ8人に1人が靴産業に従事しています。

この靴工場では、大手メーカーの下請けとして、甲やかかとを覆うパーツの縫製を請け負っています。

ジョズィさんは、自宅の一室を作業場にして、父と手分けして一日36足分を仕上げていますが…

靴の下請け業者 ジョズィさん
「関税政策の影響で、売り上げは10%~15%減りました」

アメリカは、左派であるルラ政権への圧力を強めていて、ブラジルの靴に37.5%の追加関税を課しています。

月に3万足を生産する、こちらの老舗工場では、輸出する靴の95%がアメリカ向け。主力は、甲にU字形の縫い目がある靴で、熟練した職人による手作業が欠かせません。

Kissol社オーナー ポウラさん
「関税で、社員に一時休暇を出さざるを得ないほど打撃を受けました」

経営者は、トランプ政権に近いボルソナロ候補に期待を寄せます。

Kissol社オーナー ポウラさん
「ボルソナロ氏が勝てば交渉がより迅速に進み、効果も早く表れるのではと期待しています」

実際、4日にフランカで行われた1回目の投票では、保守層の地盤が強い地域も相まって、ボルソナロ候補が30ポイント以上の差をつけました。

関税の責任をめぐっても、両陣営の主張は真っ向から対立しています。

ボルソナロ候補
「私はブラジル企業を守るため、アメリカへ行った」

ルラ大統領
「ボルソナロ一家は、アメリカの利益に従属している」

ブラジルを襲う「トランプ関税」の嵐。南米最大の国はどう向き合うのか。決選投票は25日に行われます。

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