ヨーロッパ近代美術の名作が一堂に――#シンシナティ美術館展 アメリカに渡ったヨーロッパの至宝
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上野の森美術館外観
米国オハイオ州シンシナティ。オハイオ川沿いに発展したこの街は、19世紀に商業や産業が栄え、美術やデザインの分野でも重要な拠点となりました。
本展は、歴史あるシンシナティ美術館のコレクションから、アカデミズム、バルビゾン派、印象派、ポスト印象派、キュビスムまで、19世紀から20世紀半ばにかけてのヨーロッパ近代美術の展開を「序章」「伝統」「革命」「モダニズム」の4章を通してたどります。
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アメデオ・モディリアーニ 《マックス・ジャコブ》 ca. 1916-17 油彩、カンヴァス
巨匠62人による84点。そのうち81点が初来日。これまで目にする機会のなかった作品との出合いが待っているかもしれません。
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フィンセント・ファン・ゴツホ 《ポプラ林の中の二人》 1890 油彩、カンヴァス
見どころのひとつは、フィンセント・ファン・ゴッホの《ポプラ林の中の二人》です。1890年夏、晩年に描かれたこの作品では、草花が生い茂る風景の中に二人の人物が配され、どこか儚げな空気が漂います。
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クロード・モネ 《ベリールの岩場、ボール=ドモワ》 1886 油彩、カンヴァス
カミーユ・コローやクロード・モネらの作品からは、自然の光や空気を捉えようとする画家たちのまなざしが伝わります。
フランス以外の国々で活躍した画家たちの作品も充実。オーストリア出身のオスカー・ココシュカによる人物画、スペインのホアキン・ソローリャが描く海辺の風景、スイス象徴主義を代表するフェルディナンド・ホドラーの大作など、国や時代による表現の違いも楽しめます。
また、革新的なパブロ・ピカソの《グラスとレモンのある静物》や、幻想的な詩情が漂うマルク・シャガールの《赤い雄鶏》などからも、近代美術が切り開いた表現の広がりを感じることでしょう。
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ホアキン・ソローリャ・イ・バスティダ 《小さな孫娘》 1908 油彩、カンヴァス
シンシナティ美術館は、1881年に設立されました。その誕生には女性たちの活動が大きく関わっています。1876年、フィラデルフィアでアメリカ建国百周年を記念する国際博覧会が開催され、文化振興への関心が高まるなか、シンシナティでも美術館設立の機運が広がりました。その中心となったのが女性美術館協会(Women’s Art Museum Association)です。
以来、市民からの寄贈や美術館による購入を通じて、コレクションは140年以上にわたり育まれてきました。「芸術はすべての人のものである」という理念のもと、入館無料を守り続けているそうです。
同館は、川久保玲、三宅一生、山本耀司ら、日本のデザイナーによるファッション作品も多数収蔵。衣服もまた、時代の美意識や新たな表現を映し出す芸術として捉えているのです。
ヨーロッパ近代美術からファッションまで、多様な分野の芸術を収集し、紹介してきたシンシナティ美術館。いつかシンシナティの町を訪れてみたくなる、そんな魅力を備えた展覧会です。
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フェルディナント・ホドラーの大作(182.9×226.1) 《聖なる時間》 ca. 1907-11 油彩、カンヴァス
シンシナティ美術館展
アメリカに渡ったヨーロッパの至宝 概要
Cincinnati Art Museum Exhibition
会場 :上野の森美術館
会期: 10月10日 (土) 〜 2027年1月10日 (日)
開館時間:10:00~17:00
*会期中無休
*入館は閉館の 30 分前まで
入場料:
一般 2,400円、高校・専門・大学生 1,500円、小・中学生 800円
*10/10(土)~10/31(土)までの平日に限り大学生以下無料(要証明)。
問合せ:
050-5541-8600(ハローダイヤル/9:00~20:00)
詳細はHPでご確認ください。
https://www.cincinnati-art2026.jp/
※ 本記事で紹介した絵画作品は、すべてシンシナティ美術館の所蔵です。