合計9.5万㎡、27年3月全体竣工見込む
三菱地所は10月13日、アジア太平洋地域を基盤とした不動産投資会社Rava Partners(ラバ・パートナーズ)が出資するLogicap Management(ロジキャップ・マネジメント)と組み、インド西部の重要な産業都市プネで新規物流施設開発事業2物件に参画したと発表した。
「Ranjangaon」(ランジャンガオン)、「Sanaswadi」(サナスワディ)の2件。プネ中心部から北東約40kmに位置する物流集積地で進める大型物流施設開発事業が対象。2物件合計の敷地面積は約19ha、貸床面積は約9万5000㎡を計画しており、全体の竣工は2027年3月を予定している。

三菱地所がLogicapの共同による物流施設開発は、2024年の「Khijuri」(キユリ)、「Farrukhnagar」(ファルクナガール)、25年の「Echoor」(イーチュール)、「Mappedu」(マペドゥ)に続いて5・6物件目。プネで手掛けるのは初めて。
プネは広域交通ネットワークと多様な産業集積を背景に、今後も旺盛な物流需要が見込まれている。自動車産業をはじめとする強固な産業基盤に加え、主要消費地へのアクセスに優れた戦略的な立地特性を備えている。

三菱地所は経済成長が続くインド市場を重点投資エリアの一つと位置付け、各種アセットへの投資・開発機会の創出を図っている。23年にインド・チェンナイでオフィスビル事業「International Tech Park Chennai, Radial Road」に加わったのを手始めに、ベンガルール、デリー首都圏、ムンバイへ事業エリアを拡大し、オフィス・住宅・物流施設事業と多様なアセットに携わり、25年10月にはインド支店を開設した。
今後も成長性の高い都市・セクターへの投資を通じて、事業基盤の拡充を図るとともに、現地の有力なパートナーとの関係性を引き続き深化させながら、新たな事業機会の発掘に努めていきたい考え。
今回の両物件はプネ市北東部のランジャンガオンを中心とした工業エリアのプネ都市圏に位置している。マハラシュトラ州政府直轄の産業インフラ開発機関MIDC(Maharashtra Industrial Development Corporation)が整備する工業団地が所在し、自動車・機械・電気機器関連企業を中心とした製造業集積が進んでいる。インド有数の経済・産業拠点として国内外の大手製造業企業が多数進出済みだ。
プネ市中心部や巨大な製造業の集積地のチャカン工業団地、広域サプライチェーンをつなぐ重要拠点のアウランガバード方面へのアクセスに強みを持ち、国道753F線やムンバイ・プネ高速道路といった主要幹線道路を通じてインド最大の商業都市ムンバイやインド国内で最大コンテナ取扱量を誇るジャワハルラル・ネルー港に輸送することも可能。

三菱地所は広域配送拠点として高い優位性を有しているとみている。
プネ都市圏でも製造業集積を背景に物流需要が増加しているものの、十分なグレードAの物流ストックは依然限定的のため、今後も継続的な需要の成長が期待できると判断、プロジェクトへの参画を決めた。
両物件を通じて高品質な物流施設を提供することで、運送効率の向上やサプライチェーンの安定性に資するとともに、地域経済の活性化と雇用の創出を後押しする。
両物件とも、太陽光設備、雨水利用システムの導入計画等の実施により、インドグリーンビルディング協会の環境認証制度でゴールド評価を取得する予定。
■物件概要
項目
Ranjangaon
Sanaswadi
所在地
インド・プネ 国道753F線沿い
国道753F線より2.5km北西
敷地面積
約12ha
約7ha
規模
地上1階建(一部メゾネット階)・BOX型タイプ5棟構成
貸床面積
約59,000㎡
約36,000㎡
(合計:約95,000㎡)
竣工(予定)
2026年12月
2027年3月

(藤原秀行)※いずれも三菱地所提供
