ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.06 06:41
ウクライナ戦争での北朝鮮とロシアの軍事協力が、ミサイルや兵力支援を超え、北朝鮮軍がミサイル作戦に直接参加する段階へ拡大する可能性が高まっている。北朝鮮が弾道ミサイル、発射台、運用要員を一単位としたミサイル部隊をロシア西部に配置し始めたとするウクライナ当局の主張が出たためだ。北朝鮮軍が歩兵戦に続いてミサイル運用の実戦経験まで積めば、南北の実戦経験の格差がさらに広がるとの懸念も出ている。
5日(現地時間)、ロイター通信によると、ウクライナ国防省情報総局のアンドリー・チェルニアク氏は、北朝鮮のミサイル部隊約90人がロシア西部ボロネジ地域に配置され始めたと明らかにした。チェルニアク氏は「彼らはロシア軍第112ミサイル旅団に配属され、北朝鮮製弾道ミサイル120発と発射台6基を運用できるようになることをロシアは期待している」と述べた。部隊編成やミサイルの数量は、来月開かれる朝ロ高官級会談で最終決定される見通しだ。
ウクライナ当局は、北朝鮮がすでにこのうちKN-23・KN-24系列のミサイル40発と一部要員をロシアへ送ったとみている。ロシアは先月30日、ウクライナ中部のある村に向けてKN-23またはKN-24と推定されるミサイル2発を発射し、この攻撃で少なくとも5人が死亡した。チェルニアク氏は「北朝鮮が最近送った40発のうち一部が当時発射された」と説明した。
KN-23とKN-24は、北朝鮮がそれぞれ火星(ファソン)11A、火星11Bと呼ぶ固体燃料式短距離弾道ミサイルだ。KN-23はロシアのイスカンデル、KN-24は米国のATACMS(エイタクムス)に類似していると評価されており、北朝鮮は2019年にこれらのミサイルを初めて試験発射して以降、射程や命中精度を継続的に向上させてきた。2023年には、これらのミサイルに搭載可能な戦術核弾頭「火山(ファサン)31」も公開した。
◇「北朝鮮ミサイルの誤差範囲、2年間で1キロから1メートルに縮小」
ウクライナ情報総局は、2024年に第112ミサイル旅団がハルキウ州とスームィ州に向けてイスカンデルを発射してきたとして、指揮官30人の身元を公表したことがある。当時、ウクライナ側が明らかにした同旅団の編成は、3個ミサイル大隊、9個砲隊、発射台12基だった。北朝鮮の発射台6基は、同旅団の既存の発射戦力を約50%増強する規模となる。さらに、北朝鮮版イスカンデルと呼ばれるKN-23の運用経験を持つ北朝鮮軍が加われば、第112ミサイル旅団と目標選定や発射、機動の手順を比較的短期間で擦り合わせられるとみられる。
また、ウクライナ当局は、北朝鮮が2023年末から昨年8月までにロシアへ約150発のKN-23・KN-24を提供したと推定している。これに120発が追加配備されれば、ロシアは長期間にわたり弾道ミサイル攻撃を継続できるだけの数量を確保することになる。
ロシアは、ウクライナで米国製パトリオット迎撃ミサイルが不足している状況を利用し、この機会に北朝鮮製ミサイルを大量に確保しようとした可能性がある。ロシアは今月1日、弾道ミサイル27発を含む計35発のミサイルを発射したが、ウクライナが迎撃できた弾道ミサイルは1発だけだった。イラン戦争以降、ウクライナ向けに割り当てられていた迎撃ミサイルがペルシャ湾地域へ移されたため、兵器不足が深刻化したためだ。
北朝鮮のミサイル部隊が実際の作戦に参加すれば、その影響は韓半島(朝鮮半島)にも及ぶ。北朝鮮軍は、ミサイル性能の向上に必要な実戦データだけでなく、西側のミサイル防衛システムに対抗する運用方法まで習得できる。共同通信は今年6月、ウクライナ情報当局関係者の話として「2024年には少なくとも1キロあった北朝鮮製ミサイルの着弾誤差が、今年4月には1~5メートルまで縮小した」と伝えた。これについて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先月、「北朝鮮はロシアの支援を受けて戦争の進め方を学び、兵器を改良し、それを実戦で使用する経験を積んでいる」とした上で、「北朝鮮のミサイル射程圏内にあるアジアのすべての国に対する脅威だ」と警告した。
