日本のサッカーシーンは次のフェーズへと動き出しています。FIFAワールドカップで火がついたサッカーへの熱狂は2026年7月で終わったわけではありません。これから本格的なサッカー・シーズンが始まります。そして来年にはFIFA女子ワールドカップ ブラジル2027が開催されます。

アディダス ジャパン リテール副社長 小西慶子さん(左)、リテール マーチャンダイジング マネージャー 岸亮介さん(右)全く異なる着こなし

ワールドカップの熱気を日常のファッションへ取り入れるための新店舗

2026年7月31日に、アディダスがサッカーとそのカルチャーに特化した全く新しい店舗をオープンしました。

「アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー」です。新宿駅前のアディダス店舗は「アディダス ブランドコアストア 新宿」と並んで2店舗目。また、徒歩2分の距離にある「サナギ 新宿イベントスペース」でユニフォームカスタムキャンペーンを実施します。
※8月9日(日)まで

アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー(1階)

ユニフォームとデニム・ボトムスが同じラインでディプレイされる店舗

「アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー」は女性向けのファッション提案にも挑戦した野心的な店舗です。開業前日から、道行く人が興味深くウィンドウの内側をのぞき込んでいました。打ち出したのは「フットボール×ライフスタイル」。ユニフォームをはじめとしたフットボール関連アイテムと「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」をミックスしてディスプレイしているのです。まるでクローゼットに並ぶお気に入りアイテムを見ているような感覚で自分らしさを表現するコーディネートをしやすい陳列になっています。

これまでのスポーツブランド・ショップとは一線を画すディスプレイ

ユニフォームを取り入れたブロークコアの流行

スポーツテイストを盛り込んだファッションの流行は周期的に起こります。現代はブロークコア(ユニフォームを日常のファッションに取り入れる)が世界を席巻しています。

ヴィンテージ・ユニフォームで自分らしさを探す人も

20世紀に使用されたユニフォームは2020年代に入るとヴィンテージアイテムとなり、例えば下北沢の古着店に懐かしの胸スポンサーがプリントされたユニフォームが並ぶようになりました。掘り出し物を探して若い世代やインバウンド観光客が店を巡ります。自分のスタイルにふさわしいファッション・アイテムを探しているからです。そうしたファッション感度の高い層にもインバウンドにも、スポーティカジュアルで毎日を過ごす女性にも、個性的な着こなしを提案する「アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー」は魅力的に映るのでしょう。

アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー(2階)に設置されたベリンガム選手モデルのマネキン

生まれるべくして生まれたコンセプトストア

アディダスは「フットボール×ライフスタイル」をどのように考えているのでしょうか。そして、FIFA女子ワールドカップ ブラジル2027まで、あと1年……女子サッカーをどのように捉えているのでしょうか。アディダス ジャパン リテール副社長 小西慶子さん、リテール マーチャンダイジング マネージャー 岸亮介さんに聞きました。

トレフォイル(三つ葉)の人気が急上昇

ピッチ上にトレフォイル(三つ葉)ロゴが帰ってきました。トレフォイル(三つ葉)ロゴはアディダスのブランド戦略により20世紀末にユニフォームから別れを告げていました。2024ー25シーズンから一部復活し、この夏、FIFAワールドカップの舞台にも再登場。8月からの新シーズンでは、多くのビッグクラブがセカンド(アウェイ)ユニフォームに採用します。明るい色を使用しトレフォイル(三つ葉)ロゴをあしらったセカンド(アウェイ)ユニフォームは女性に人気です。サッカー日本代表 2026 アウェイ ユニフォームが入手困難に陥ったこともありましした。

トレフォイル(三つ葉)ロゴの入った日本代表 2026 アウェイ ユニフォーム 写真提供:アディダス

小西さんは「サッカーにあまり縁がなかった女性にとってワールドカップは大きなきっかけになったと思う」と話します。FIFAワールドカップには理屈抜きの面白さや高揚感があります。そして、日本のバブル期のファッション・テイストの加わったトレフォイル(三つ葉)ロゴアイテムの多くは服好きの女性から見てレトロでありながら新鮮に映る90年代のテイストを含みます。「こういうサッカーウェアの楽しみ方・見方もあるんだ」という接点がファッションとサッカーの間に生まれました。

一般的にブロークコアは「1990〜2000年代にサッカー観戦を楽しむ英国人男性たちの着こなしに着想を得ている」とされていますが、日本においては「経済大国・日本」の時代の名残を懐かしむ趣もあります。若い世代にとってはY2Kファッションと地続きとなっています。

自由な発想の着こなしが広がっている

トレンドを混沌とする街で示す

小西さんは「アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー」を「手に取る・着てみる」第一歩となる店舗にしたいと考えています。そのため、ルミネエスト新宿前の歩道を歩いて来ると店内を見通せる構造になっています。

「全く知らない世界だったものに少し触れてみる第一歩が、すごく大切だと思います。それを優しく後押ししてあげられる場になればと思っています」

混沌とする街・新宿で「アディダス ブランドコアストア 新宿 フットボールカルチャー」は最新のフットボールカルチャーを道案内する役割を果たします。

ユニフォームのカラーに合わせてコーデしやすいシューズの商品ラインナップ

ブロークコアの波と競技力向上がもたらした店舗開発の決断

なぜ、FIFAワールドカップ直後のタイミングで開店することができたのでしょうか。

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