W杯優勝候補の最右翼と目され、驚異の攻撃力を見せながらも、準決勝・3位決定戦と痛恨の敗戦を喫したフランス代表。現地では今大会をどう評価しているのか、そして日本代表の存在感とは? フランス在住記者が当地の報道からレポートする。〈全2回の2回目/はじめから読む〉
ディディエ・デシャン監督は、準決勝スペイン戦の試合後のインタビューで「ロッカールームでの選手たちは打ちひしがれていた。よく理解できる。それだけの野心を持って臨んでいたからだ。競争心の強いメンバーが集まっているからこそ、ここで止まるのは本当に痛い」と語った。
〈両チームの実力差は縮まったと思われていた。しかし、これはフランスのパフォーマンスと、スペインの攻撃がやや精彩を欠いたことによる錯覚に過ぎなかった。両チームの実力差は依然として大きかった。(中略)マイケル・オリーセとウスマン・デンベレはかつてないほど封じ込められ、その影響力はほぼ皆無に等しかった。弓がなければ矢は放たれない。キリアン・エムバペも何もできなかった〉(『ル・パリジャン』紙7月15日付)
フランス代表のキャプテン、エムバペは、試合後のインタビューで語った。
「自分たちが望んでいたような試合ができなかったと思う。戦術的にも技術的にも、全体的なレベルにおいて、我々のプレーは不十分だった。やるべきことをやらなければ、ワールドカップ準決勝で勝つことはできない」
試合開始から、中盤で常に3対2の状況を作り出されてしまった。1対1で勝負し、相手に一緒に走らせるべきだった。「チームと私自身がどれほど落胆しているか、言葉では言い表せない。客観的に見れば、決勝進出のためにできる限りのことをしたとは言えない。でも今は、この現実に胸を張って向き合わなければならない」(エムバペ)
7月21日付の高級紙『ル・フィガロ』が、大会総評でフランスチームの各選手の採点をしている。トップは、文句なくエムバペ(6.7)。
