執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は111.93円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は92.02円前後で取引が開始されました。
週前半は、日本の財政悪化懸念などを背景に円売りが強まり、豪ドル/円は112.81円前後まで上値を伸ばしました。その後、米国とイランを巡る緊張が高まったことで米ドルが強含むと、対米ドルでの豪ドル売りが重しとなり、豪ドル/円の上値は抑えられました。また10日には片山財務相の発言をきっかけに円が買われたことで上げ幅を縮小しました。
NZでは、8日にNZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を市場予想通り2.50%に引き上げ、声明で追加の利上げを示唆するなどタカ派的な内容となったことから、NZドルが週を通して強含み、93.58円前後まで上値を伸ばしました(執筆時)。

豪、NZ注目材料なく 米インフレが焦点

来週の豪ドル/円、NZドル/円は、引き続き米国の金融政策を巡る思惑やドル/円の動向に左右される展開となりそうです。市場では、FRBが年内に追加利上げを実施するとの観測が根強く、14日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)や16日の米6月小売売上高などの結果が、その見方を後押しするかどうかが注目されます。インフレ圧力や個人消費の底堅さが確認されれば米長期金利やドルが上昇し、豪ドルやNZドルは対米ドルで上値が抑えられる一方、ドル/円の上昇を通じてクロス円では底堅さを維持する可能性があります。

また、中東情勢にも引き続き注意が必要です。米国とイランの停戦は維持されているものの、依然として予断を許さない状況が続いています。情勢が再び緊迫化すれば原油価格が上昇し、市場のリスク回避姿勢が強まることで、リスク選好通貨とされる豪ドルやNZドルには売り圧力が強まる可能性があります。一方、停戦が維持され、中東情勢が落ち着いた状態が続けば、投資家心理の改善を背景に両通貨の支援材料となるでしょう。

このほか、15日に発表される中国の4-6月期GDPや6月小売売上高、鉱工業生産も注目されます。足元では米金融政策や地政学リスクへの関心が高く、中国経済指標だけで相場の方向性が決まる可能性は高くありませんが、中国景気の回復を示す内容となれば、中国との結び付きが強い豪ドルを中心に買い材料となることが期待されます。

さらに、ドル/円が歴史的な円安水準で推移する中、市場では本邦政府・日銀による円買い介入への警戒感も根強く残っています。仮に不意打ちで介入が実施された場合には、豪ドル/円やNZドル/円も連れ安となる可能性が高く、クロス円を取引するうえではドル/円の値動きにも十分注意したいところです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、日足一目均衡表の雲の中での値動きが続いています。目先の下値目途は、転換線と雲下限となりそうです。その下の水準では7月2日安値(111.15円前後)がサポートとなります。一方、上値は雲上限がレジスタンスとして意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:110.500-114.500、NZD/JPY:92.000-94.500

7/13週のイベント:

07/14 (火) 00:00 中国 6月貿易収支
07/14 (火) 09:30 豪 7月ウエストパック消費者信頼感指数
07/14 (火) 10:30 豪 6月NAB企業景況感指数
07/15 (水) 11:00 中国 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
07/15 (水) 11:00 中国 6月小売売上高
07/15 (水) 11:00 中国 6月鉱工業生産

7月も中旬に差し掛かり、もう少ししたら息子の学校は夏休みです。夏休みは習い事なども平日の早い時間帯だったりするので、その対応をするために親は仕事を上手くやりくりしなければなりません。「学童が連携するなどできるといいのにな~」と毎年この時期に思います。

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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