山崎裕次郎(やまざき ゆうじろう)さんが武雄市地域おこし協力隊として担ったミッションは、「ふるさとビデオクリエイター」。移住・定住を促進するため、武雄の人や暮らしを動画で伝える仕事です。ところが、着任当時の山崎さんは動画制作の経験がほとんどありませんでした。編集ソフトの用語を調べ、YouTubeで学び、市内を回りながら、少しずつ撮影と編集を身につけていきます。

最初の頃に頼りにしたのは、移住者である自分自身の感覚でした。「自分の目に届くものは、これから移住したい人の目にも届くだろう」。そんな思いで、まちを歩き、人の話を聞き、面白いと感じたものを映していく。武雄に長く暮らしている人にとっては当たり前の景色も、外から来た山崎さんには新鮮に映ります。その視点は、これから武雄に来る人の目線にも近いものでした。

やがて動画は、移住者インタビューや空き家バンクツアーなど、武雄で暮らすことを具体的に想像できる内容へと広がっていきます。どんな人が移り住み、どんな思いで店を開き、どんな家に暮らすのか。観光地としての武雄だけではなく、生活の場としての武雄を伝えること。それが、たけおんちゃんねるの大切な役割になっていきました。

関係が深まるほどに、映像は良くなる。

山崎さんが動画づくりで大切にしているのは、機材や演出よりも、人との関係です。「人との関係値で、動画の質は変わる」と、山崎さんは話します。

移住者にとって、動画は活動を知ってもらうきっかけであり、武雄の人たちへの自己紹介にもなるものです。動画の中に声や表情が残ることは、武雄に入ってくる人に最初のはしごをつくることでもあります。まだ会ったことのない人にも人柄が伝わる。まちの中で声をかけるきっかけが生まれる。動画は、移住者と地域のあいだに小さな接点をつくっていきます。

協力隊の任期が終わっても、たけおんちゃんねるは山崎さんのライフワークとして継続中。肩書きが変わっても、人の暮らしを見つめるまなざしは変わらない。山崎さんのフィールドワークは、カメラを手にした武雄のまちで続いています。

プロフィール

山崎裕次郎(やまざき ゆうじろう) 

東京都武蔵野市出身。大学院で国際開発学を学び、大学研究員としてアフリカの学びと知識形成を研究。2023年に武雄市地域おこし協力隊として着任し、「たけおんちゃんねる」にて、動画で移住者や地域の人を紹介。現在はゲストハウス「yol」も運営。旅人と地域の人が出会う入口をつくりながら、肩書きが変わっても変わらないまなざしで、ゆるい繋がりを育て、その可能性を模索中。

SAGAローカリストアカデミー2026 概要

日時
2026年9月12日(土)13:00~17:00(予定)(受付開始 12:30~)

場所
佐賀県庁 新館 地下1階・SAGACHIKA-サガチカ-
(〒840-0041佐賀県佐賀市城内1丁目1-59) 

参加対象
50名(先着申し込み順)

参加費
無料

参加ローカリスト
入江航 / 大石絢子 / 久野裕子/ 山崎裕次郎 

アカデミー終了後に、交流会も開催! 
歴代ローカリストとも交流できるチャンス。 新たな人脈や面白いアイデアが生まれるかも? 

(アカデミーと同会場で、アカデミー終了後に2時間程度開催予定)

※参加申し込みは公式LINE「SAGAローカリスト」の応募フォームからお願いします。

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