おおい町から“ととのう”感動を。テントサウナで地域を元気に。

「水源の森百選」と「森林浴の森日本100選」に選ばれた癒やしの地

緑深い山々に抱かれたおおい町名田庄。

キャンプ場「八ヶ峰家族旅行村」の一角に、昨年5月、自然との一体感を味わえる「あおぞらサウナ」が誕生しました。

春から秋、川辺のテント内では薪ストーブが熱を放ち、石にかけた水から立ち上るロウリュの蒸気が全身を包み込みます。

火照った体で清流に入り、心と体が“ととのう”瞬間、日常の澱は消え、誰もが穏やかな表情に。

「空や緑の力を借り、多くの人が『また頑張ろう』と笑顔になる拠点を築きたい。楽しみや喜びを共有するのが願いです」。

代表の村松保さんは、看板猫のちくわちゃんと共に訪れる客を温かく迎えています。

愛知県出身で14年間飲食店を営んでいた村松さんが、テントサウナに出合ったのは約4年前。

体調不安や仕事のストレスに悩んでいた際、友人に誘われたサウナ体験が転換点となりました。

「人生を見つめ直し、何事にも挑戦しようと決めたさなかに、心身がほどける感覚に救われたんです」。

その感動を届けたいと、サウナ事業に転身。

妻の実家があり、豊かな自然に魅了されていた福井県での再出発を目指しました。

しかし、その矢先に腰の手術で身動きが取れなくなり、収入が途絶えるという苦境に立たされます。

それでも諦めず、土地探しや役所との交渉を継続。

移住先のおおい町の人々に支えられ、約2年をかけ開店にこぎつけました。

「場所の紹介や差し入れなど、皆さんの応援が心強かった」と村松さんは感謝します。

開店1年目はSNSや口コミを通じて、県内外から未経験者や熟練の“サウナー”たちが足を運びました。

「生きる活力になる」「質が良くて最高!」という反響に手応えを感じました。

冬にはクラウドファンディングの支援を糧に、住まいでもある古民家を生かした雪景色のサウナも始動させました。

テント内は約90度。高密度の蒸気が体の芯まで温め、深いリラックスへと誘う

「人はいつからでも変われる」というモットーを体現する村松さんの瞳には、次なる挑戦が映っています。

「飲食や民泊、サウナ村、さらにはトレイルランニングやハイキングコースの構想など、妄想が止まらない」と笑います。

背中を押してくれたおおい町の人々への恩返しと、この町を盛り上げたいという熱い情熱を燃やしながら、青空のもと、今日もテントサウナを暖めています。

私のおすすめ“嶺南”スポット
城山公園・明鏡洞

村松さん
妻の実家がある高浜町の海は、透き通るほどに美しい。この海岸で愛猫とのんびり散歩を楽しむ時間は、私にとって最高の癒やしです。春は桜、夏の海水浴、そして波が立てばサーフィンへ。海好きにはたまらないこの景色と遊びを、日々全身で満喫しています。

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