5月12日、日本を訪問したベッセント米財務長官(写真:REX/アフロ)

 歴史的な米中首脳会談を控え、スコット・ベッセント米国財務長官が韓国と日本を立て続けに訪問した。

 日本では高市早苗首相、片山さつき財務相、植田和男日本銀行総裁と相次いで会談し、為替協調や人工知能(AI)安全保障など、両国間の核心的な懸案について深みのある議論を交わしたと伝えられている。

5月12日、来日し、高市早苗首相と会談したベッセント財務長官(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

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 一方、韓国では大統領府を訪問して李在明(イ・ジェミョン)大統領と30分間面談した以外には、韓国政府高官との会合が省略されたまま、訪韓した中国の何立峰(か・りつほう)副首相との会談に突入した。

 この事態に、韓国では保守紙を中心に「韓国パッシング(排除)」論争が巻き起こっている。

米財務長官のSNS投稿で表面化した“冷遇”

 米国時間の5月10日、ベッセント米財務長官は米中首脳会談を前に日本と韓国を訪問するという日程をX(旧ツイッター)で次のように公表した。

「大統領の歴史的な北京での二国間首脳会談を控え、月曜日から日本と韓国を連続して訪問するため出立します。火曜日には東京で高市首相、片山財務相、および政府・民間部門の代表らと日米経済関係について議論し、水曜日にはソウルに立ち寄って中国の何立峰副首相と協議を行う予定です。その後、トランプ大統領と習近平主席との首脳会談のために北京へ移動します」

 続いて香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の報道や米中両国政府の発表によって、韓国・ソウルが米中首脳会談の事前調整の場に選ばれたことが分かった。

 昨年11月の慶州(キョンジュ)APECを契機に、米中首脳が釜山(プサン)空港で会談を行ったことに続き、再び韓国に世界の注目が集まることについて、韓国メディアでは並々ならぬ関心を示した。

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