ヘッジファンド会社、ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者のレイ・ダリオ氏は、米政府の債務が急速に膨らんでいることについて改めて警鐘を鳴らし、第2次世界大戦前の時期と「酷似した」状況になっていると指摘した。
所得に対する債務の割合が増加するのは「動脈の中に沈着物がたまるようなものだ。やがて支出を圧迫し始める」と、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。
ダリオ氏(76)は、米国の債務が際限なく膨らむリスクについて以前から警鐘を鳴らしており、先月にはそれが「通貨秩序への脅威」になっていると警告した。
民主・共和両党の政治家を非難し、「財政赤字・債務爆弾」と自身が呼ぶ問題に対処するため、増税と歳出削減の組み合わせが必要だと論じた。

レイ・ダリオ氏
米議会予算局(CBO)の推計によると、昨年の米国の公的債務(民間保有分)は国内総生産(GDP)の99%に達した。2034年までには116%に上昇し、米史上最高に達する見通しだ。
ダリオ氏によれば、急増する債務は問題の一部にすぎない。世界各地で長期化する紛争や富の不平等の拡大も、「大いに懸念すべき」環境を生み出しているという。
第3次世界大戦が差し迫っているかとの問いにダリオ氏は、米国や世界各地で「何らかの形の内戦」が進行しており、「相いれない対立」が存在すると述べた。
「これらの対立は、双方が力を試す場になるだろう」と語り、緊張に対処することの重要性を強調した。「こうした問題を無視すれば、より大きなリスクを抱えることになる」と語った。
1975年にブリッジウォーターを創業したダリオ氏は、2017年から段階的に経営から身を引き始め、今年には残りの持ち株を売却し、取締役会からも退いた。
原題:Ray Dalio Warns of Soaring Debt and ‘Civil War’ Brewing in US(抜粋)
