欧州委員会のフォンデアライエン委員長は現行から大幅に上積みする欧州連合(EU)の予算案を発表したが、ドイツは即座に拒否した。

  フォンデアライエン委員長は前夜遅くまでかかった土壇場での集中協議を経て、16日にEUの次期7カ年予算案を明らかにした。2027年までの現行予算の1兆2000億ユーロ(約207兆円)から2兆ユーロへと規模を大きく拡大する内容で、事情に詳しい関係者によると、最終段階まで予算案の内容を共有しなかったとして、多くの委員が同委員長に対する不満を示した。

  この予算案にドイツ政府の首席報道官は、「全ての加盟国が国家財政の健全化に向けて多大な努力を行っているこの時期に、広範囲に及ぶEU予算の増加は容認できない」と発表文で主張。「従って、ドイツは欧州委員会の提案を受け入れることができない」と説明した。

  ドイツはフォンデアライエン氏が提案した企業に対する追加的な課税も拒否すると、同報道官は付け加えた。

  EU予算への最大の拠出国で、約4分の1を負担するドイツがEUの支出拡大に反対するのは珍しいことではない。だが、今回の反発は予想以上に厳しい言い回しで、今後2年近くにわたると予想される予算交渉でフォンデアライエン氏が支持確保に苦戦しそうな様相を示唆する。

EU Budget

EUの新たな7カ年予算案を発表するフォンデアライエン欧州委員長(16日、ブリュッセル)

Photographer:Dati Bendo/European Commission

原題:Germany Rejects EU Plan for Beefed-Up €2 Trillion Budget (2)(抜粋)

Share.