大磯町は江戸時代に東海道の大磯宿として栄えました。その名残である旧東海道の松並木の近くに、今年の初めにオープンしたのが「大磯 PASTA CHAYA SKIT」さん。店名には「江戸時代の旅人が茶屋で一休みしたように、日々のちょっとした休憩に利用してほしい」という店主の想いが込められているとのこと。うかがいたいと思いつつ、機会を逃し、今回ようやく訪れることができました。
■大磯駅から徒歩10分、松の木陰の青い暖簾が目印
大磯 PASTA CHAYA SKIT 外観(筆者撮影)
大磯駅から線路の南側の道を10分ほど歩きます。住宅街が続く中、そろそろかなと思っていたら、見えました!店内は5席と聞きましたが、外にも席があるんですね。涼しい時間帯なら外も気持ちが良さそうです。サイクリストの多い大磯らしく、ロードバイクスタンドも備えられています。松の枝の下で、ロゴのクマが出迎えてくれました。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 外観(筆者撮影)
ガラス戸を開けて、店内へ。入口のカウンターで注文し、支払いを済ませます。
大磯 PASTA CHAYA SKIT メニュー(一部)(筆者撮影)
パスタのレギュラーメニューは5種類。カルボナーラ以外はサイズが選べます。この他に冷たいパスタもありました。「鮮烈な香りの大人のカルボナーラ」も気になりますが、前々から気になっていた「だしスープパスタ」のSサイズにしました。
■奥まった隠れ屋のようで、外の眺めには解放感が
サーフィンやハイキング、サイクリングなどで汚れてしまった服でも利用できるよう、椅子を拭きやすいものにするなどの工夫をされているそうです。椅子が軽くて動かしやすいのは、非力な者にもありがたいです。
注文時に「どうぞ」と渡してくださったのは、凍らせたおしぼり。手がひんやりするだけで、全身の火照りが引いていく気がします。ありがたや……。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 凍らせたおしぼり(筆者撮影)
のれんの向こうに線路が見えます。その先には高麗山の緑がこんもりと。電車が好きな子どもさんには、外の席は楽しくてたまらないのではないでしょうか。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 店内(筆者撮影)
大磯 PASTA CHAYA SKIT 店内(筆者撮影)
壁には小さな絵が幾つも掛けられています。目についたのは、丸太に寄りかかり、のんびりするクマさん。一緒に「ふぅ」としたくなります。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 店内(筆者撮影)
背中から聞こえてくる包丁の音は、薬味を切ってくださっているのでしょうか。リズミカルな音に、子どもの頃を思い出します。
■厚削り節と昆布の合わせ出汁が決め手の「だしスープパスタ」
すっかりのんびり気分になったところで、パスタが登場。
大磯 PASTA CHAYA SKIT だしスープパスタ(筆者撮影)
厚削り節と昆布の合わせ出汁は、毎朝一番に引いているそうです。見ただけで、茗荷のシャキシャキ感と、シメジのコシのあるふんわり感が伝わってくるようです。小皿に盛られているのは、自家製海苔の佃煮、タラコと大根おろし。スープに溶かして、味変をしながらいただきます。
大磯 PASTA CHAYA SKIT だしスープパスタ説明書き(筆者撮影)
出汁を使って「良い加減」に茹でられたパスタと香味野菜のハーモニー。夏の身体にスルスルと入っていきます。出汁が五臓六腑に染み渡ると言ったら大袈裟でしょうか。
大磯 PASTA CHAYA SKIT だしスープパスタ(筆者撮影)
実は、佃煮は味が濃すぎて苦手なのですが、こちらの自家製はおいしくいただきました。有明産の海苔だけを使い、極力塩味を加えずに、かつおだしでじっくりと炊いているとのこと。購入もできるそうなので、次回はクーラーバックを持って来ようと思います。
■コーヒー好きには堪らない「エスプレッソグラニータのティラミス」
お腹がペコペコだったのにパスタをSサイズにしたのは、このスイーツが食べたかったから。「エスプレッソグラニータのティラミス」なんて、コーヒー好き、ティラミス好きとしては、食べ逃すわけには参りません。
大磯 PASTA CHAYA SKIT メニュー(部分)(筆者撮影)
大磯 PASTA CHAYA SKIT 「エスプレッソグラニータのティラミス」(筆者撮影)
たっぷり載ったグラニータ。見るからにシャリシャリしています。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 「エスプレッソグラニータのティラミス」(筆者撮影)
その下には濃厚なティラミス。どこまでグラニータだけで食べ、どこから混ぜるか迷います。なんと贅沢な悩みでしょうか。
帰り道用にテイクアウトでアイスコーヒーをいただいて、帰途につきました。
大磯 PASTA CHAYA SKIT メニュー(一部)(筆者撮影)
大磯 PASTA CHAYA SKIT 「アイスコーヒー」(筆者撮影)
帰りは、お店の脇の道を曲がって、松並木へ。アイスコーヒーを飲みながら、松の下をくぐり、国道へ向かいます。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 位置図(筆者作成)■朝7時から夕方4時まで、地域に根ざした令和の茶屋
SKITさんの特徴の一つは、 朝7時から夕方16時までという営業時間。7時から11時の間は、「モーニングパスタセット」がいただけます。セットの内容は「だしスープパスタ」と「だし巻き卵」、西湘野菜の浅漬け。もちろん、味変セットも付いています。早朝から営業しているお店は貴重ですよね。
この日、うかがったのは午後の2時台でした。この時間帯に食事がいただけるお店がなかなかないので、ランチ食べそびれがち族にも大変ありがたいと思います。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 店内(筆者撮影)
お店の名前の「SKIT」は、HIPHOPのアルバムによく収録されている間奏曲のこと。曲と曲の間を、仕事や家事の合間の休憩にかけ、「日々のちょっとした休憩に利用してほしい」との想いを込めたそうです。
キッチン側のカウンターには、北斎の「神奈川沖浪裏」の手拭いがかけられ、その上には昔の大磯の地図が貼られていました。江戸時代の人がタイムスリップしてここに現れたら、何を注文するのかなぁ、などと妄想が膨らみます。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 店内(筆者撮影)
帰りがけに、お客様が次々と入って来られました。ご近所の方らしく、店主さんと軽く会話した後は、思い思いに過ごしておられました。ご近所向けのプレオープンを経て、正式オープンから約半年が過ぎ、地域の方の大切な茶屋になっているようです。
屋外の席はワンちゃんもOKだそうです。スイーツやドリンクのみのカフェ利用も歓迎とのこと。お散歩の途中でひと休みもいいですね。
大磯 PASTA CHAYA SKIT 屋外(筆者撮影)
お店のインスタグラムには、彩りの美しい西湘野菜のサラダや季節のメニュー、営業日やお店への行き方などが丁寧に掲載されています。可愛いクマにも会えますよ。
大磯 PASTA CHAYA SKIT Instagram
【PASTA 茶屋 SKIT】
住所:神奈川県中郡大磯町大磯403-7
営業時間 : 7:00〜16:00
定休日:月曜日・他不定
電話 : 070-9188-3796
支払い方法: 現金・クレジットカード・交通系ICカード・モバイル決済(PayPayなど)
駐車場: なし
大磯 PASTA CHAYA SKIT インスタグラム
※本記事の内容は掲載時のものです。今後変更になる場合があります。最新情報はお店のインスタグラムなどでご確認ください。
