米国と中国の代表団はロンドンで行った貿易協議で、先月スイスのジュネーブで合意した内容を実行に移す方法を巡り、暫定的な取り決めで合意した。両国の交渉担当者が明らかにしたもので、貿易摩擦の緩和を図る。

  今回の合意内容の詳細は今のところ明らかでないものの、ラトニック米商務長官は中国による希土類(レアアース)や磁石の輸出に関する問題が、「この枠組みの実施によって確実に解決されると全面的に期待している」と述べた。

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US, China Continue Trade Talks

ラトニック米商務長官(6月10日)

Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg

  ラトニック氏は記者団に、「ジュネーブでのコンセンサスを実行する枠組みで一致した」と言明。中国商務省の国際貿易交渉代表を務める李成鋼次官は、米中の代表団が今回の提案をそれぞれの首脳のために持ち帰ると述べた。

  ラトニック氏は「レアアースの供給がなく、米国が講じた措置が幾つかある」と指摘。「そうした措置は、トランプ大統領が述べたように、バランスの取れた形で解除されると考えてよい。中国側がライセンスを承認すれば、われわれの輸出規制の実施も緩和されると期待していいだろう」と説明した

  両国は今回、バッキンガム宮殿近くのランカスター・ハウスで2日間、計約20時間にわたり協議を行っていた。

  ラトニック氏は、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が同意すれば、両国は枠組み実行を目指すと話した。グリア米通商代表部(USTR)代表は、他の会合は予定されていないとしつつも、両国は頻繁に意思疎通しており、必要があれば話し合うことができるとコメントした。

  グリア氏はまた、輸出管理やそれに関連するあらゆる問題に関し、自分が中国側と行ってきた交渉の中で、「輸出管理について彼らが話したがらない会合は一度もなかった」と語った。一方で李氏は、両国が今回成し遂げた前進が信用醸成にプラスとなるよう望むとも語った。  

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  今回のロンドンでの協議は、ジュネーブで行われた貿易協議で関税の一時休戦に至った際に、中国政府が表明したレアアース輸出の緩和に関する約束を確実なものにするよう、トランプ政権が強く求めたことを受けて行われた。

  重要鉱物の輸出を巡る対立で、米中の経済的対立が再燃し、先に成立したばかりの合意が崩壊する可能性が浮上。世界経済に新たな脅威となる恐れが生じていた。

原題:US, China Officials Agree on Plan to Ramp Down Trade Tensions、US, China Officials Say Consensus Reached on Geneva Framework、China Says Reached Consensus With US on Geneva Agreement、US, China Have Reached Framework for Implementation: Lutnick(抜粋)

(発言を追加して更新します)

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