
本紙の取材に応じた(左から)「極楽とんぼ」の山本圭壱、窪塚俊介、鳳恵弥、市川美織(撮影・塩野 遥寿)
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俳優の窪塚俊介(44)が、7月3日に東京・三越劇場で初日を迎える舞台「シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~志の先へ編」で西洋医学の始祖といわれるシーボルト役に挑戦する。現在は6月上旬に始まった稽古のまっただ中。稽古場で本紙の取材に応じ「歴史上の偉人を演じるのは役者として一つの山」と意気込んだ。
「シーボルト父子伝」は、シーボルトとその息子ハインリッヒの半生を描く物語。コロナ禍の演劇界を盛り上げるため、2020年から毎年上演。女優の鳳恵弥(45)が主演、脚本、演出を務め、父・シーボルト役はこれまで渡辺裕之さん(享年66)、京本政樹(67)、村雨辰剛(37)が演じてきた。
鳳は、窪塚が太宰治をモデルにした小説家役で主演した映画「未帰還の友に」を見て「時代物が似合う俳優さんという印象を受けた」と、初共演となる窪塚にオファー。稽古での演技を見て「“こんなに変化できる俳優さんなんだ”と思った。やっぱりお願いしてよかったと安心しました」と頬を緩ませた。
窪塚は「外国人役ということで、どういうアプローチになるんだろうと不安もありましたが、山に登れる喜びとワクワクを手放す理由はない」とオファーを快諾。一方、当初はシーボルトに対し「江戸時代に長崎に来て問題を起こした外国人」という程度の認識だった。役作りのため、自ら資料を取り寄せシーボルトを研究していたが「長崎の空気を感じずにアプローチするのは無理」と、人生で初めて長崎を訪れる決意をした。その熱意に押され、鳳と舞台の企画・原作を務める関口忠相氏も長崎に同行。出島や軍艦島、シーボルトの妻、娘が眠る墓などゆかりの地を訪れ「シーボルトが見た景色を感じられた。自分なりに調べた知識や台本に一気に色がついた」と理解を深めた。
シーボルトに対する認識も「日本人が絶対に知るべき人物。近代日本の創生にここまで関わった人物を、日本人が知らないというのはナシだな」と変化した。「それを鳳さんがエンタメにしてくれている。舞台を楽しんで“日本のためにこんなに尽力した外国人いたんだ”という知識を持ち帰っていただけたら」と呼びかけた。公演は同所で7月5日まで。
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