2026年06月12日 16:00 / 経営

神奈川県トラックは6月12日、神奈川県トラック協会「第53回通常総会」を開催した。開催にあたり、吉田修一会長があいさつし、10年目の区切りを迎えて退任することや業界の課題についてあいさつした。あいさつの要旨は次の通り。

20260612yoshida3 1024x767 - 神奈川県トラック協会/吉田修一会長、5期10年で退任「一丸となった、業界の経営改善」訴える

10年目の会見。毎年、毎年、ごあいさつする中で、たまには、いいことないのかなとお話をするわけですけど、なかなか始まらない業界でございましてですね。大体厳しい話をさせていただいているところでございます。

「当たり前を変えるとき」ということで、今年の賀詞交歓会で、威勢よくはじめました。今までで、「高速道路料金はもらえない」「燃料サーチャージもだめだ」、運賃も値上げをしましょうと、「今まで当たり前だったことを今年は変えていきましょう」と年始をあいさつをさせていただいた。

しかし、我々を取り巻く環境の方が、いち早く当たり前どころか、ぐしゃぐしゃになってしまいました。皆さんもご承知のとおり、燃料が上がるわ、あるいはオイルがない、アドブルーも便乗値上げだ。整備代は大変な金額になっている。こういうことで我々がバタバタする前に周りが、どんどん当たり前ではなくなっていく。こんな状況の半年間だったのかな、というふうに思います。

それにまして、二次被害ではありませんけれど、今度、例えば、住宅では断熱がありませんよとか、お風呂ができませんよとか、仕事が暇になっちゃいます。車もシートができないとか、色が塗れないとか、これまた暇になっちゃう。我々を取り巻く経費は、どんどん上がるんですけれど、仕事が暇になっちゃうものですから、車が余りだして、なかなか運賃を上げてくれという環境にならないですね。

やっぱり、ここは歯を食いしばって、一丸となって、やらなきゃいけないところなんでしょうけれど、規制緩和で増えた多くの事業者が、なかなかそういうのは、させないようにお互いに潰し合いをするような、そんな状況が昨今かなと思います。

今年は、国交省を中心として、新しい改正物流法が始まっています。そういったものを含めてですね。どんどんマイナススパイラルに落ち込んでいるような気がしますが、泣き言ばっかり言っているわけにもいけませんので、ぜひまた前を向いて頑張っていただきたいな、と思います。

3つのことをお話をさせていただきます。1つは、やはり交通事故・労災事故の防止ということです。皆さんも資料の中に入っていると思いますが、神奈川は全国一の死者数ということで東京を引き離してしまいまして、大変多くの死者が出ているところです。

これは神奈川県で、起こった事故の数字ですから、他府県のナンバーの車が起こした事故も含まれていますので、我々の県だけではない、あるいは事業用トラックだけではないところでありますけれども、一番成績が悪いということは事実であります。

今日も決起大会で、(交通安全の)黄色いタスキが配られていますけれどもこの後、しっかりと一丸となって、事故防止に努めていただきたいと思います。

そして、2番目は事業環境、経営環境を改善しましょうよということです。そこは、中身がどんどん変わってますけれど、今先ほど申し上げました通り、大きく経費が上がっている中でこの業界だけが取り残される必要はないんだろうな、というふうに思うんですね。

一丸となんてって言っても一丸とならないやつがいますから。だから一丸となれないわけですけれど、少なくてもお互いに潰し合うようなことはなくして、やっていっていただきたいな、と思います。

そして、3つ目は「選挙に行こう」ということを、いつも言わせていただいています。前回の衆議院選挙では、自民党が大勝ちをしまして、我々の業界を自民党が良くしてくれるという話ではありませんけれど、やはり業界を良くする一つの方法として、政治力というのは大変大きなものがあります。

よくお話をしますけれど、トラック協会は交付金というお金をいただいています。神奈川だけでも約9億円いただいて、皆様に助成をしているわけですけれど、そういったものも自民党が今回勝ったことで5年間延長されました。

それから、軽油の暫定税率というのもなくなりました。そして、燃料には補助金も入っています。こういったものは、実は我々が騒いでもどうにもならない話であり、まして、やっぱり政治の世界で決まっていきます。

そのためには、我々も、我々の方向を向いていただいている方々に唯一できる恩返しというのは、やはり投票に行って、一票を投じることだというふうに思います。ぜひここから先も、どこに入れろということでありませんけど、積極的に選挙には参加していただきたい。

そして、先ほど10年というお話をしましたけれど、「当たり前を変えるとき」とこういう話の中で私自身も当たり前を変えてみたいなと思っております。

長い間、会長を務めさせていただきましたけれど、そろそろ、ご勘弁をいただいてもよろしいかな、というふうに思いまして、ここから先の理事会で皆さんでご検討いただく、ということでございます。

筒井(康之)会長から引き継ぎまして、今言いましたように、ちょっと大きな背伸びをしまして、なかなか見えない世界も、会長という役職の中で見えない世界も見えましたし、あるいは経験できないこともさせていただきました。

途中、コロナがあったり、いろんなこともありましたけれど、この神奈川県トラック協会は、全国でも有数の先進的な組織で、非常にまとまったという協会、業界団体として、各方面で評価をいただいております。それに、大変感謝を申し上げますし、誇りに思っているところであります。

遺言ではありませんが、この神奈川県トラック協会が、全国に誇れるようなそういった組織が、これからも続いていきますように、次の人にもご協力をいただいて、お願いをしたいな、というふうに思います。

10年目の挨拶としてふさわしいかどうかは、なかなか難しいところでありますけれど、いつまでたっても10年間、大変な業界だなと思います。

ここから先も大変な業界だと思いますが、こうやって皆様と一緒にですね。前を向いて乗り切っていけるような団体であってほしいと思います。本当にありがとうございました。

神奈川県トラック協会/「第3回かながわトラック・jobフェス」の参加募集を開始

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