本拠地への継続的なコミットメント
ロータスは、英国ノーフォークのヘセルにある工場を、今後発売予定のハイブリッド版『エミーラ』および新型スポーツカー(スーパーカー)『タイプ135(コードネーム)』の生産拠点とすることを検討している。
最近、歴史ある英国拠点を閉鎖する可能性があるとする報道があったが、ロータスのフェン・チンフェンCEOはこれを「噂」として一蹴。同拠点が今後の新しいグローバル戦略においてますます重要な役割を果たすことになるだろうと示唆した。
ロータスの本拠地、英国のヘセル工場
ロンドンで開催された英紙『フィナンシャル・タイムズ』主催の「Future of the Car」サミットで講演したフェン氏は、ヘセル工場が近年「多くの課題に直面してきた」ことを認め、特にエミーラの販売台数の60~65%を占める米国市場における輸入関税の影響を指摘した。
ロータスは損失拡大を食い止めるための措置の一環として、昨夏に英国で550人の人員削減(同国における従業員数の約40%)を決断した際、この関税を主な要因として挙げていた。
過去2年間で人員削減は数度行われ、ヘセル工場の存続を不安視する声も高まっていた。ある情報筋は、経営陣が工場の閉鎖を承認したとさえ伝えている。
しかし、5月11日、フェン氏は「間違いなく英国工場の操業を継続する」計画であり、ラインナップに2車種の内燃機関搭載スポーツカーを追加することで生産台数を大幅に増やす可能性もあると述べた。
重要な米国市場を想定した動き
新しいグローバル戦略の一環として、ロータスは中期的な焦点を、売れ行きの鈍い高級EVから高性能ハイブリッド車へとシフトさせている。かねてより噂されていたスポーツカー(スーパーカー)、タイプ135は、完全電動パワートレインではなくV8ハイブリッドを搭載することになる。また、エミーラも大幅に改良される予定だ。
ロータスは以前、これら2車種のスポーツカーを欧州で生産する「可能性が高い」と述べていた。しかし、フェン氏は、英国製の車両に対する米国の輸入関税が比較的低く、確立された技術と専門知識、そしてまだ余裕のある生産能力といった観点から、ヘセル工場が最も有力な候補地であると示唆した。
新型V8スポーツカー(スーパーカー)『タイプ135』の予告画像 ロータス
フェン氏は、昨年の米国関税の導入がヘセル工場に多大な影響を与えたと認めながらも、「単に価格を引き上げて問題に対処するのは非合理的」であるとし、「工場を一時的に閉鎖する以外に解決策はなかった」と語った。
そして、ロータスの親会社であるジーリー(吉利汽車)がヘセル工場の変革に10億ポンド(約2130億円)以上を投資している事実を挙げ、「わたし達は工場を継続させ、改善し、発展させていきたいと考えています」と付け加えた。
「業務効率の向上に多大な努力を払ってきました。当工場には、熟練したエンジニアや熟練従業員という大きな強みがあります。わたし達はこの工場を維持し、事業の持続可能性を確保したいと考えています」とフェン氏は述べた。
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