富山地鉄の100円乗り放題 利用客 通常の3.3倍

ホームで列車を待つ多くの利用者(左側)と、通過する臨時の特急列車を手を振って見送る富山地方鉄道の職員ら(右側)=富山市の稲荷町駅で

 富山地方鉄道(富山市)は、8日実施の100円で鉄道線全線が乗り放題となる催しの実績を発表した。この日限定の「ワンコインワンデーパス」が約7千枚売れ、延べ利用者は通常の3・3倍の1万8500人、経済波及効果は3500万円と試算した。

 路線別の延べ利用者は本線(電鉄富山−宇奈月温泉)が3・5倍の9800人、立山線(寺田−立山)は3・4倍の4800人、不二越・上滝線(稲荷町−岩峅寺(いわくらじ))は3倍の3900人に上った。

 元々運行本数が少ないこともあり、ほとんどの列車が満員で、臨時便を7本運行した。特に電鉄富山発の臨時特急は改札前に200メートル近い行列ができた。急きょ別の車両による特急を増発。稲荷町駅ではホームに多くの乗客が待つ中、2本の特急が通過し、地鉄職員が手を振って見送る光景が見られた。

 主要駅では、車庫の見学会やグッズ販売、トークショーなどのイベントもあり、家族連れや地元のお年寄りらが楽しんでいた。

 今回の催しは、鉄道線の利用者減で存続を含めた議論が進む中、住民の利用促進を図ろうと、地鉄が初めて企画した。 (村瀬力)