オランダ_D国旗

2023年大会 1次ラウンド敗退2017年大会 ベスト4(4位)

MLB6人マイナー9人

元楽天、アンドリュー・ジョーンズ監督&全米2位指名の息子のコンビが話題

 WBCにおいて、欧州勢で最も成功を収めている国はどこか――。その答えは、常にオランダだ。カリブ海諸島のキュラソーやアルバにルーツを持つ身体能力抜群の野手陣と、本国出身の制球力豊かな投手陣が融合した「キングダム(王国)」は、今大会も上位進出を虎視眈々と狙う。

 この軍団を率いるのは、今や殿堂入りレジェンドとなったアンドリュー・ジョーンズ監督だ。全盛期は歴代最高級のセンターとして称えられた強打の外野手は、晩年となった2013年に楽天でプレー。球団初の日本一に貢献した。日本の野球を知り、勝負の機微を心得た指揮官の存在は、チームにとって最大の精神的支柱だ。

 2013・2017年と2大会連続でベスト4入りしたオランダの強みは、今大会も打線の破壊力にある。二塁には、ブレーブスの主軸を務めるオールスター選出3回のオジー・アルビーズ内野手、コンビを組む遊撃はシルバースラッガー賞5回のザンダー・ボガーツ内野手(パドレス)が務めるか。近年は守備面での下降が気になるが、ヤンキースでも活躍したディーディー・グレゴリアス内野手が守ることも可能。また、ハッスルプレーが持ち味のジュリクソン・プロファー外野手も打線に厚みを加える。

 そして今大会、世界中のスカウトが注目しているのがドリュー・ジョーンズ外野手だ。アンドリュー監督の息子であり、全米ドラフト全体2位指名を受けた超有望株。父譲りの守備範囲と身体能力を誇る彼が代表入りしたことで、WBC史上初となる「親子での監督・選手同時出場」が実現する可能性もある。ベテランに若き力が加わった化学反応に期待したい。

ジャンセンは2009年大会で正捕手→MLB476セーブを積み上げた

 投手陣はオランダ本国出身選手が多い中、最速101マイル(約163キロ)を誇る若手右腕アントワン・ケリー投手が目立つ。何より心強いのは、現役最多476セーブを誇るケンリー・ジャンセン投手(タイガース)の参戦だ。2009年大会は正捕手としてプレーし、圧倒的な強肩がMLBスカウトに見出されて投手に転向。輝かしいキャリアを築いた。他の選手も新たな才能が発掘されるかもしれない。

 プールDはドミニカ共和国とベネズエラが「2強」との下馬評だが、オランダは過去何度もその劣勢を跳ね返してきた。実績、血筋、そして物語――すべてを兼ね備えた“オレンジ軍団”が、マイアミの地で再び台風の目となる。

オランダ代表メンバー一覧

ラース・ハイジェ

アレイ・フランセン

ディラン・ウィルソン

マリナーズ(RK)

エリック・メンデス

ジャムドリック・コルネリア

メッツ(DSL)

ジェイデン・エスタニスタ

フィリーズ(3A)

ケビン・ケリー

ジェイトイン・ケリー

Dバックス(A)

ショーンドリック・オドゥベル

ドジャース(A)

シャイロン・マルティス

ジャスティン・モラレス

リジェテリ・メリテ

レッズ(RK)

アントワン・ケリー

パイレーツ

ウェンデル・フロラヌス

デレク・ウエスト

ヘンドリック・クレメンティナ

チャドウィック・トロンプ

ブレーブス(3A)

オジー・アルビーズ

ブレーブス

ジュレミ・プロファー

シャーロン・スコープ

セダン・ラファエラ

レッドソックス

レイ=パトリック・ディダー

デラノ・セラッサ

デイソン・クルーズ

ジャイアンツ(3A)

(Full-Count編集部)