2025年10月6日 20:03

大阪大学・坂口志文特任教授(6日午後8時すぎ)
2025年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学の坂口志文特任教授(74)が6日午後8時から会見を開き、「このような形でノーベル賞を受賞して光栄です。この間、いろいろな方と一緒に研究してまいりまして、学生諸君、また共同研究者の方々、いろんな方にお世話になり、本当にその人たちにも深く感謝しております」と受賞の喜びを語りました。
■ともに研究進めた妻に「喜んでくれればと思っていた」
花束を受け取った坂口特任教授は、「私がやってきたのは、いかに免疫反応を制御するか、抑えるかという研究。このメカニズムが分かると、関節リウマチや1型糖尿病などを起きなくするようにするかにつながり、がんの免疫に使え、臓器移植をより安定で安全なものにしていくことにもつながる」と説明し、「このような受賞を機会に、この分野がますます発展して研究が進み、臨床の場で応用できるような方向に研究が進展していくことを望んでいるし、私たちも寄与できればと思っている」と期待を込めました。
受賞の率直な感想を問われると、「嬉しい驚きということに尽きる。この時点でこのような名誉な賞をもらうのは、驚きですし、非常に光栄です」と語り、ともに研究を進めてきた妻・教子さんについて「家内に喜んでくれればと思っていましたし、研究は1人ではできないので、学生や共同研究者の方々に感謝しています」と笑顔で語りました。
■生理学・医学賞は本庶氏に続き6人目
ノーベル生理学・医学賞を受賞したのは大阪大学の坂口志文特任教授のほか、アメリカの研究機関に所属するメアリー・E・ブランコウ氏、アメリカの医療関連企業に所属するフレッド・ラムスデル氏の計3人。
選考委員会は授賞の理由について、「坂口氏は免疫システムがより複雑であることを示し、それまで知られていなかった免疫細胞を発見した」と評価しています。
日本人の生理学・医学賞の受賞は2018年の京都大学・本庶佑特別教授に続き6人目です。
■「制御性T細胞」を発見 “免疫学最後の大発見”とも
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文特任教授は、滋賀県生まれの74歳です。
坂口特任教授は、本来、身体を守る免疫細胞が異常な働きをして自分の身体を攻撃する際、ブレーキ役となる『制御性T細胞』を発見しました。
これは、「免疫学最後の大発見」とも評されていて関節リウマチのように免疫細胞が自分の身体を攻撃してしまう自己免疫疾患や、アレルギーのような過剰な免疫反応に対する予防や治療への応用が期待されています。
最終更新日:2025年10月6日 21:15
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