10月3日に開業する東京・青海の「TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)」のメディア内覧会が8月28日に開催された。テラススイートやプレミアムラウンジ、パーティーラウンジなどが公開されたので、各部屋や座席の様子をレポートする。

トヨタアリーナ東京は、かつてトヨタの体験型ショールーム「メガウェブ」があった場所に建設。所在地は東京都江東区青海1丁目、アクセスは新交通ゆりかもめ 青海駅から徒歩4分、りんかい線 東京テレポート駅から徒歩5分。

トヨタアリーナから見えるフジテレビ位置図

用途はスポーツやコンサートのほか、MICEや各種イベントでの利用を想定。B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」がホームアリーナとして使用し、2026-27シーズンからは「サンロッカーズ渋谷」もホームアリーナとして共同使用する。

こけら落としは、10月3日と5日のアルバルク東京 開幕戦で、コンサート利用は、10月11日・12日のOfficial髭男dismが初となる。

収容人数はスポーツ(バスケットボール)が約10,000人、コンサートが約8,000人。敷地面積は約27,000m2、延床面積は約37,000m2。施設構成はメインアリーナ、サブアリーナ、ジョイントパーク、スポーツパーク、アルバルク東京オフィス、アルバルク東京練習場。

メインアリーナのほか、サブアリーナ、ジョイントパーク、スポーツパーク、アルバルク東京オフィス、アルバルク東京練習場などで構成B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」がホームアリーナとして使用観戦・鑑賞体験の満足度を高めるこだわり

トヨタアリーナの特徴は、民設・民営でクラブ・アリーナ一体で経営できる点。土地所有会社はトヨタ自動車、運営会社はトヨタアルバルク東京。トヨタアルバルク東京にはアルバルク事業部とアリーナ事業部を構え、新しいアリーナビジネスに挑戦する。

観客席の形状は楕円(オーバル)型を採用。近年新たに開業しているアリーナ施設はU字(馬蹄)型が多いが、バスケットボールの見やすさにこだわり、どの席からも正対で見える形状にしたという。

楕円(オーバル)型を採用

試合の見やすさにこだわりながら、さまざまな興行に対応した多目的アリーナと位置づけており、新しい観戦体験を提供する「上質なホスピタリティ・サービス」と、ライブの興奮・感動を増幅させる「エンタメ性の高いLEDビジョン」を特徴としている。

観戦・鑑賞体験の満足度を高めるために座席にこだわり、2時間強のバスケットの試合も快適な仕様とした。座席は1万席全席がPVCレザーシート、座面・背面をクッション仕様、カップホルダーを備えた。1万席以上のアリーナ施設で全席レザーシートは国内初となる。

座席は1万席全席がPVCレザーシート座面・背面をクッション仕様カップホルダー

LEDビジョンは、センターハングビジョンとリボンビジョンで構成。センターハングビジョンは、上部リング、メインビジョン、下部リング外側・内側、すべてのビジョンが高精細仕様。長手方向のメインビジョンは斜めに傾けて、客席からの見やすさにこだわっている。

リボンビジョンは国内アリーナ初の2層タイプ。上層は実寸の自動車も映し出せる高さ2mのサイズで、リボンビジョンとして国内最大の大きさとなる。下層リボンビジョンの長さは約220mでJR山手線1編成分に匹敵する。

LEDビジョンは、センターハングビジョンとリボンビジョン

照明設備は、FIBA(国際バスケットボール連盟)製品認証を取得しているパナソニック製。眩しさを抑制してアスリートの競技環境に配慮、かつ観客の感動や没入感を醸成する最適な照明環境を実現した。競技用照明112台は、1台1台個別に制御可能なDMX512規格に対応し、光の演出が可能。

音響設備はd&b audiotechnik製のスピーカーシステムを採用。大型サブウーファーと11連ラインアレイスピーカー8セット、ディレイスピーカー28台、コート面スピーカー8台を設置し、常設のスポーツ用途としては国内最大規模の編成で、アリーナ内のどこでも最高の音を均一に届ける。

照明設備は、FIBA製品認証を取得しているパナソニック製スイート、プレミアムラウンジを体験

メインアリーナは5フロアで構成。1階がアリーナ面とTOYOTA PREMIUM LOUNGE、PLAYERS LOUNGE、2階がテラススイートとJAPAN AIRLINES LOUNGE、3階がスイートルームとファミリールーム、一般用座席、4階が一般用座席、5階がスカイラウンジとなる。

メインゲートはスタンド3階西側に設置。入場するとすぐにボウル内 メインビジョンが見え、会場音とあわせて非日常空間となる。コンコースとアリーナを隔てる扉を排除し、会場に没入させる設計とした。

トヨタアリーナの開業に伴い、トヨタアルバルク東京はVisaとJALとパートナーシップ契約を締結。提携の第1弾として、2階のホスピタリティエリアに「JAPAN AIRLINES LOUNGE」と「JAPAN AIRLINES TERRACE SUITE」を設置。JALの機内で提供中のオリジナルブレンドコーヒーや、ラウンジ内の演出にJALオリジナルアロマなどを採用する。

メインゲートはスタンド3階西側に設置入場するとすぐにボウル内 メインビジョンが見える2階

2階のテラススイート「JAPAN AIRLINES TERRACE SUITE」は、TOKYOをキーワードにコンセプトが異なる6室を用意。コートまでの距離は約18mと近さを重視している。いずれも1試合ごとの単日販売で、価格例は12名部屋が80万円、15名部屋が100万円(税別)。6室のうち4室が個室付き。

食事はビュッフェ形式で提供され、ウェルカムドリンクとしてJALで提供実績があるJALオリジナルクラフトジン「ReFLY」を使ったカクテルが提供される。お土産には「JALオリジナルラウンジアロマ」をプレゼントする。

JAPAN AIRLINES LOUNGEは、カジュアルでありながらワンランク上の観戦体験ができるスポーツバー型ラウンジ。1シーズンごとに年間で販売される席で、価格は2席216万円~。

ラウンジと観客席までの行き来がしやすく、ラウンジでの食事と観客席での観戦をどちらも余すことなく楽しめるという。

食事はビュッフェ形式で、バースタイルのラウンジで東京×世界各国の料理を組み合わせている。開幕戦のテーマはメキシコを予定している。

JAPAN AIRLINES LOUNGE東京×世界各国の料理を組み合わせた食事をビュッフェ形式で提供4階

4階は一般用座席で、最前列は座ると手前が手すりで若干見切れ、最後尾の14列のほうが全体を見るには視界が良好だった。ただし前に人が座ると正面の視界は若干遮られそう。

身長160cmの筆者が14列に座り、身長175cmの男性に1つ前の席に座ってもらったところ真正面のアリーナ面は頭がかぶって見えない部分があった。

4階1列目からの景色。手前が若干見切れた4階最後列の14列からの景色。1つ前の席に身長175cmの男性に座ってもらったところ、正面が少し頭がかかぶった5階

5階のSMBCスカイラウンジは、興行主によっては自由観戦できるエリアで、カジュアルなスポーツコンテンツの楽しみ方を提供する。高さはリボンビジョンと同じ視線となる。

屋外テラスからはお台場のビル群、ゆりかもめ、イマーシブフォート側が一望できる。

5階のSMBCスカイラウンジ高さはリボンビジョンと同じ視線メインゲートの左右には2つのパーク

このほかコンコースに設置される施設には、アルバルク東京・アリーナグッズを展開する「オフィシャルショップ」、常設の展示エリア「EVENT SPACE」、サステナビリティを表現した「SUSTAINABILITY AREA」、モビリティを表現したキッズエリア「MOBILITY・KIDS AREA」、アートコンテンツなどを用意する。

屋外にはメインゲートを挟んで左右に2つのパークを設置。メインゲート向かって右側にはバスケットコート1面がある「adidas SPORTS PARK」を用意し、試合日にはフリースロー大会などを開催予定。

向かって左側には「レンタルのニッケン JOINT PARK」を備え、イベントにあわせてキッチンカーや各種イベントなど、幅広い用途で利用できる空間を提供する。

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