水俣病の公式確認から68年を迎え、熊本県水俣市で慰霊式や慰霊祭が行われた1日、参列者らが犠牲者に鎮魂の祈りをささげた。水俣病の犠牲者らをまつる同市袋の「乙女塚」では、認定患者団体「水俣病互助会」による慰霊祭があり、約60人が
冥福(めいふく)
を祈った。
乙女塚で焼香する坂本さん 車椅子で参列した胎児性患者の坂本しのぶさん(67)は、支援者に支えられながら焼香した。「水俣病は終わっていない。いろんな被害を受けた人がいることをみんなに覚えておいてほしい」と話した。
小児性患者で同会の岩本昭則会長(73)は「毎年患者が亡くなり、寂しくなっている」と嘆き、「年をとるほど体は言うことを聞かなくなる。(国に)年を重ねた患者のことをちゃんとみてもらいたい」と訴えた。 水俣市の未認定患者団体「水俣病被害者互助会」の佐藤英樹会長(69)も参列。水俣病被害者救済法を巡り、原告全員の請求を棄却した3月の熊本地裁判決に触れ、「水俣病に携わってきた人たちの声を一切取り上げていない」と批判した。 佐藤会長らは熊本、鹿児島両県を相手取り、水俣病の認定を求める訴訟を起こしている。4月に就任した木村知事に対して、「水俣病で苦しんでいる人がいることを認め、今までのやり方を変えてほしい」と語った。
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